Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|フィギュアスケート チャレンジカップ2020

お出かけの振り返りシリーズ第3弾です。

 

2月某日、デン・ハーグで毎年開催されるフィギュアスケートの国際大会チャレンジカップ(Challenge Cup The Hague)を観に行きました。

 

私たちが観に行ったのは、最終日のシニア女子フリー。

日本からは紀平選手と横井選手が出場しており、両選手とも圧巻のノーミス演技で魅了されてしまいました。

演技の時間は本当にあっという間で、しばらくは『あの時間は夢だったのかな?』と思うほど。

「氷上の妖精」とはよく言ったもので、本当に妖精に魔法をかけられたかのような、奇跡みたいな時間でした。

 

観に行ったのはちょうど新生活で落ち込んでた気持ちが浮上し始めた頃。

異国の地で堂々と演技をし、華々しい結果を残す若いスケーター達を目の当たりにして、元気をもらえた素晴らしい日になりました。

 

 

 

会場の様子

f:id:tulipbouquet2020:20200224082351j:plain

会場は、De Uithofというスポーツ複合施設。

デン・ハーグの中心地からは離れていますが、トラムやバスで最寄りの停留所まで行けます。停留所から会場は歩いて2、3分くらいです。

 

この日はあいにくの悪天候

思い返すとこの日はとりわけひどい天気でした。外に出たら怪我しそうなくらいとてつもない風が朝から吹いていたので、行きはUberを使うことに。

初めて利用しましたが、何と言っても子連れにとっては移動の手間が大幅に省けるので、少々割高でも利用する価値有り。評価の高いベテランドライバーにお願いしたのですが、運転技術はもちろんのこと、車内も清潔で快適でした。下手なタクシーより断然いい。オランダ生活ではかなりお世話になりそうな予感がしてたのですが、この状況だとどうなんでしょう。。

 

De Uithofの中にはフィギュアスケートのリンクの他に、スピードスケートやアイスホッケー、クライミングジム等の設備もあります。ホームページを見ると他にも色々あるようです。

また、建物内にはフードコートがあり、飲み物や軽食を買って食べることもできます。 

競技の休憩時間になると、観客席の人たちがぞろぞろとフードコートになだれ込み、コーヒーを飲んだりしながら次の演技の開始を待ちます。

お会計をした夫曰く、値段もそこまで高くないとのこと。日本だとたまにレジャー施設価格で割高なこともありますが、ここはそうでもないようです。

 

子連れでの観戦

赤ちゃん連れでも問題なく観戦できました。

観客席には、スケーターの子も含めて子どもが大勢いたので、多少子どもの声が響いても全く悪目立ちしませんでした。

そうは言ってもやんちゃな1歳児をなだめながら長時間観るのは厳しいので、私たちは女子フリーだけに絞って行きました。一日券なので前後でジュニアやペアの演技も観ることができましたが、ここはグッと堪えて一点集中。

本音を言うと、全日程通しの券を買って、宇野選手や田中選手の勇姿も拝みたかったのですが、わがままは言えません。

 

フリーの上位選手だけに絞ったものの1歳児連れにはギリギリだった気がします。お気に入りのお菓子を食べさせたり、広い場所で少し歩かせたりして、何とか誤魔化しながら乗り切りました。お昼寝と重なったら最高だったんですけどねぇ。。

 

また、今回念のため抱っこ紐で行きましたが、ベビーカーでも行けないことはなかったです。

客席は階段ばかりなので持ち上げて運ぶ必要があるし、座れる場所も限られるがしれませんが、抱っこし続ける負担に比べればマシかもしれません。

夫は帰ってクタクタになってました。1日お疲れさまでした。

 

チャレンジカップは穴場な大会…?

今回の大会を観戦してみて驚いたことがいくつかありました。

 

チケットが安い

単刀直入に言うと、チャレンジカップチケット代が安いです。

1日5~6ユーロ、全日程通しでも15ユーロなんです。

価格を最初に見た時は目を疑いました。

 

日本でフィギュアスケートの大会を観に行こうと思うと、「チケット代が高い」「倍率が高い」といったイメージがありました。

実際に国内開催の有名な大会では、高いと1万円以上、安くても5,000円くらいはするようです。

テレビ放映も充実してるし、私のような素人はあまり積極的に会場まで足を運ぼうとは思ったことがありませんでした。夫もそんな感じです。

そんな私たちですが、お得にトップレベルの選手の演技を観られるチャンスがあるなら話は別。チケット代がお手頃だったおかげで夫も快諾してくれ、観戦が叶いました。

まさかオランダでこんな機会に恵まれるとは思ってもみませんでした。

 

観客席とスケートリンクが近い

もうひとつ驚いたのが、観客席とスケートリンクが近いこと。

普通がどうなのか分からないのですが、演技会場は私が想像していたよりも小さく、少し立派な市民体育館を連想しました。そのため、一番上の席に座っても端っこの席に座ってもスケートリンクが近く、選手がよく見えます。

スケート靴が氷盤を削る音も聞こえてきます。

キスアンドクライも思ったより近かった。

 

人気アーティストのコンサートで後方に座った時くらいの距離感をイメージしてたので、嬉しい誤算でした。

最前列に座ると、もはや審査員席のような気分になります(笑)

 

混み具合がちょうどいい

日程によるかもしれませんが、客席の混み具合がちょうどいい。

立ち見の人数もほどほどで、焦らず席を確保することができました。正面(審査員席の後ろ側)は早々に埋まってましたけどね。

ぎゅうぎゅう詰めじゃなく、わりと自由に席を立てるので、小さい子連れにはありがたかったです。

また、日本人のお子様連れの方をかなり沢山見かけました。というか、客席の半分は日本人だったような。

門外漢なので偉そうに語ることはできませんが…この大会は日本のテレビでよく見ていたような他の大会よりは小規模な印象です。あんまり海外の有名な選手はいなかったような。でも不思議なことに日本からは特に有名なトップスケーター達が出場しているのです。素人目に見ても日本人選手たちの演技は圧倒的に上手かった。簡単に調べた限りだと、親善試合のような形で日本フィギュアスケート連盟から派遣されているのだそう。だから日本人選手のファンにとってはかなり旨みのある大会で、必然的に日本人の観客数が多くなるようなのです。

オランダ在住者だけでなく、近隣諸国から来てたり、日本からは遠征してきてる熱心なファンの方も多くいらしたようです。日本語がそこかしこから聞こえて、懐かしい感覚に。

 

でもオランダではフィギュアはそこまで盛り上がってないのか、後日オランダ人の知り合いに大会のことを話しても反応が薄くて、感動が伝わらず残念でした。

出がけに遭遇したカナダ人の友人は、フィギュア大好きなの!って言ってて、誘えばよかったなぁと結構後悔しました。。

 

一見の価値あり

何はともあれ、人生初のフィギュアスケート観戦は本当に素晴らしい体験でした。

コロナ禍の今となってはかなり尊い思い出。

来年も無事に開催されるなら、ぜひ観に行きたいなぁ。

f:id:tulipbouquet2020:20200226233957j:plain