お出かけの思い出シリーズ第4弾です。
2月のオランダは悪天候続きで、平日もお出かけのしにくい日が続きました。
そもそも冬の天気はたいして良くないのですが、それに輪をかけて悪かった。記録的な嵐が来た日もあって、今年はいつもよりひどい…とオランダ人も言っていたとか。
そんな欝々とした天気の続いた2月の休日に、少しでも気分転換をという気持ちで、ロッテルダム海洋博物館をメインに冬の強風が吹き荒ぶロッテルダムへプチ観光に行ってきました。
ロッテルダム海洋博物館(Maritime Museum Rotterdam)
オランダの海洋にまつわる歴史を知ることのできる博物館です。
その展示資料の数と質がすごくて、コレクションの数は100万点を超えるんだとか。大航海時代などの昔の資料はもちろん、今まさに活躍している海洋開発や海運関係の展示もあります。
また、大人向けの展示だけではなく、子供が遊べるスペースも充実していて、まさに大人も子供も楽しめる博物館です。
ちなみにここもミュージアムカードが使えます。
場所は、NS鉄道のRotterdam Blaak駅から徒歩10分くらいの所にあります。
Rotterdam Blaak駅を降りるとすぐに、有名なキューブハウスとマルクトハルがあり、海洋博物館への行き帰りのついでに観光もできます。
キューブハウスは外観を眺めて終わりでしたが(建築のことは疎くて…)、マルクトハルは帰りに中にも入りました。それについてはまた後ほど。
博物館の外観はこんな感じ↓でした。
一見地味なので、入る前はあまり期待値が上がらず…
ところが、中に入ると早速こんな展示が視界に飛び込んできます。ここでちょっとワクワクし始めます。
大人が楽しい常設展
Masterpieces というコーナーには、大航海時代の船の模型や海洋開発の作業船の模型なんかもありました。これが、かなりハイクオリティ。
ミニチュアとかに萌えるタイプなので、作りの細かさに興奮…!
大航海時代の地図(↓)や東インド会社(VOC)の船の絵画、昔のロッテルダム港の風景画なんかも飾られていて、まさに海洋の歴史を知ることができます。
うん十年前に女子高生をしていた頃に世界史の授業で習ったことが仄かに思い出されますが、もう一度学び直したい…こんなに豊富な資料を目の前にして眺めることしかできない勿体なさにちょっと悔しい思いをしました。
私たちが見てる間、息子は夫婦で交代で見守りながら近くを歩き回らせていました。
この博物館の有難いポイントは、子どもを歩かせやすいところ。
床がカーペットだし、点在するソファーがうまい具合に中継地点になって本人も歩きやすそうでした。
悪天候のせいか休日なのに混んでないのをいいことに沢山あんよの練習をさせてもらいました。
他にも、常設展にはOffshore Experienceというコーナーや屋外のThe Maritime Museum Harbour なんかもあり、それらもかなり楽しそうでした。
私たちは息子が対象年齢外だし、天気も悪いので、この日はどちらも諦めました。
子どもと楽しめる展示も充実
Deck2(日本だと3階)には、子供向けの展示もあります。
私たちが行った時はSea MonstersとSea Palacesという展示でしたが、公式サイトによると内容は定期的に変わるようです。
Sea monsters では、くじらや大ダコ、半魚人について、光や音を駆使してちょっとしたアトラクションのように展示されていました。
展示スペース内がバリアフリー設計だったので、よちよち歩きを始めたばかりのうちの子でも安心して歩かせることができたし、ベビーカーを押して後ろからついていくこともできました。
その向かいにあるSea Palacesは、クルーズ船の展示でした。
時代ごとの客室やレストランを再現していて、大人も普通に楽しめました。
実はちょうどこの頃、我が家は夏休みの地中海クルーズ旅行を予約したばかりだったのです。まだコロナウィルスが対岸の火事だった(いや、そう思い違いをしていた)頃…。
その時は夏の旅行に想いを馳せながら楽しく見て回ってたのですが…今となってはもう切ない記憶です。
ヨーロッパでは、EU間の旅行を再開する流れになっているようです。せっかくのヨーロッパ生活なので是非とも夏に旅行したいところですが、現実は隣の町にすらいつ行けるかわからない状況。トホホ。
話を戻して…
海洋博物館には全部で1時間ちょっと滞在していたと思いますが、最初の予想に反して満足度の高い時間を過ごすことができました。
息子は広い場所で歩きまわって大変満足したご様子。おかげでこの日の夜も本当によく寝てくれました。素晴らしい。
ちなみに、おむつ交換をする場合は、多目的トイレのカギを受付で借りる必要があります。
トイレ表示の棒人間たちも水兵さんの格好してます。可愛い。
中に入るとこんな感じのおむつ交換台がありました。おむつを捨てるゴミ箱もちゃんとあります。
ここのおむつ台は珍しくクッション付きでした。(あまりクッション付きにお目にかかったことがないです)
例に漏れずおむつ台も私には位置が高くて、子どもを立たせながらおむつ交換するのは難易度高めです。かと言って大人しく寝そべってもくれないので、外出時のおむつ交換は毎度闘いです。
ラーメン屋「匠」でランチ
博物館の向かい側に「天才」というラーメン屋さんもありましたが、まずは有名店を…ということで、ランチはこちらでは有名な「匠」へ行きました。
ロッテルダムに2店舗あるうちの1つみたいです。
メニューはオランダ仕様なのか、日本では見慣れない(いや、有り得ない笑)トッピングのラーメンがたくさん。外国の方にはきっとこの方がウケるのでしょう…。
お店は満席でとても流行ってるようでした。
そのためベビーカーを広げたまま入るには狭かったので、ベビーチェアを借りました。
私はいろいろ迷った末、札幌味噌ラーメンに豚肉が載ったものをチョイス。
写真を見ての通りとってもボリューミー。
上に載ってるのはチャーシューじゃなくて、生姜焼きに近かったです。単品で白ご飯と食べたいくらい。そしてトッピングでつけた卵が、半熟の味玉だと思ってたら、温泉卵でショックでした。。笑
で、お味の方は、久々のラーメンなので美味しく頂きました!…が、見た目通りの大味で、日本の繊細なラーメンに慣れた舌にはちょっと物足りなさが…(偉そうにごめんなさい…)
でも麺は日本から取り寄せてるだけあって美味しかったです。
あとキリンビールが!嬉しい〜
写真はないですが、餃子も頼みました。
オランダのビールも美味しいですが、懐かしい日本のビールの味と餃子の組み合わせに舌鼓を打ちました。
後日聞いた話では「天才」というラーメン屋、特に日本人の間で人気みたいです。店名のせいで完全に侮ってましたが、違ったようです。見かけで判断してはいけませんね…。また機会があれば行ってみたいラーメン屋さんです。
マルクトハルへ
ラーメン屋を後にして、街を散策しながらマルクトハルへ向かいました。
ロッテルダムには近代的な建物が多い印象ですが、ユニークなデザインの物が多かったです。
有名かどうかはさておき、建物のデザインを眺めながら歩くのも楽しかったです。
最後にマルクトハルへ。
高い天井!カラフルな絵。
建物の中はフードコートのようなマーケットですが、外側はなんとマンションなのだそう。
形も特殊だし、下は賑やかだし、住み心地どうなんだろう…?絶対悪いだろうと思ってしまう…。私は、住民と目が合うんじゃないかと天井の窓ばかり気になってしまいました。
肝心のフードコートは、外のマーケットや飲食店よりやや割高な印象でしたが、ここで色々つまみ食いしながらお昼を済ませるのもよかったなぁと思いました。
こんな感じのプチ観光で、所要時間は大体4〜5時間。
風がとにかく強くて嫌な天気でしたが、ほとんど屋内で過ごしていたので、赤ちゃんにも大人にもちょうどいい休日のお出かけとなりました。
ロッテルダムも大きな街なので、実はちょくちょく見所があるようです。もう少し安全に外出ができるようになったら、まずはロッテルダム探訪から再開しようかな。