オランダの景観を説明する上で絶対に外せない要素の一つが、運河。
私の住む街にももちろんあって、今ではすっかり運河のある光景に慣れたものの、定期的に新しい発見があり、目が離せない存在です。
特に暖かくなってからは、いろんな発見がありました。
①ボートやカヌーが運河を行き交うようになる
4月くらいからでしょうか…晴天が続き、気温がグッと上がり出すと同時にカヌーやボートで運河を行き交う人たちが一気に増えました。
エンジン付きボートに乗って優雅に運河を下っていく家族は割と定番ですが、時にはガチのスポーツウェアを着た人がカヌーで川下りならぬ運河下りをし、また時には薄着の若者たちがゴムボートで寛ぎながらビールを飲んだり、SUP(サーフボードの上に立ってパドルで漕ぐアレ)をしている大人カップルまでいたりと、色んな人を見かけます。
さらに最近は暑くなってきたので、水着姿でボートに乗る人たちや運河沿いの緑地で日光浴する人たちもたくさん見かけるようになってきました。暑くなると薄着を通り越して水着になるのね…!
冬の間もたまーに何かを運ぶ船を見かけたことはありましたが、運河にはこんなにレジャー要素があったのかと最初は驚きを隠せず。
みんなマイボートを持ってるの?と思うくらい、老若男女問わず誰も彼もが運河を行き交う日々です。
運河の水ってあんまりきれいじゃなさそうだし、私はあんまり積極的にやりたいとは思わないですが(笑)、穏やかな晴天の日に親子や若いカップルがのんびりボートを漕いでる光景はとても長閑で平和で好きです。
②睡蓮が咲き始める
冬の間は淀んだ水面しか見えなかった運河も、気温が上がってからは水草が繁茂し始めました。
カエルが乗ってそうな平たい水草がたくさん浮かんでるのですが、そうこうするうちに花を咲かせ始めました。
モネの絵画に出てきそうな可愛らしい睡蓮です。
③水鳥が巣を作り子育てに励む
ずっと水流の関係でゴミが溜まってるのかなと思っていたら、なんと水鳥の巣でした(笑)
調べたらオオバンという名前の鳥らしいです。
気をつけて見てると街の運河のあちこちに巣を見つけました。よくつがいで雛鳥たちを連れて泳いでいる姿を目にします。とっても微笑ましい。
先日、けたたましい鳴き声と水しぶきの音が騒がしくて何かと思って見ると、カモメが雛鳥目掛けて急降下してきて、オオバンの親子を襲おうとしていたのです…!
オオバンの親鳥たちは2羽で力を合わせて必死でカモメに反撃し、なんとか追い払っていました。手に汗握る展開…。
まさか運河で自然の厳しさをこんな至近距離で目にするとは思っていなくて、びっくりしました。
だけど昨日久々に巣を覗いたら、雛鳥は大きく成長していたのに1羽しか見当たらなかったのです…。父鳥と散歩に出かけていたのかな?ちょっと心配。
④カフェやレストランの船上テラス席
これぞオランダ!という感じの光景。
6/1の再開に向けて、着々と準備が進められています。テーブルをセットして、宣伝用の写真を撮る店員さんの姿とかよく見かけます。コロナがなかったらきっと4月くらいから使えてたんだろうな。
夫曰く、船上テラス席はいつも満席で賑わっていたとのこと。
まだ見ぬオランダらしい光景に期待が高まります。
これから夏本番に向けて、運河はまた新しい一面を見せてくれるのかな。
また新たな発見があれば記録します。