Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|エッシャー美術館 in デン・ハーグ

夏休みの思い出シリーズ。

夏休みの最終日は、デン・ハーグにあるエッシャー美術館へ。

 

8月の終わりは悪天候が続き、出かけた当日もあいにくの天気。

 

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しかも運の悪いことに、美術館に向かう道中、一番ひどい雨に降られてしまいました。

雨に慣れてるオランダ人ですら立ち往生する雨。雨宿りする人が大半の中、我々は予約時間に遅刻しないよう頑張って歩き続けました。

でも直前に購入した雨風対応コートのおかげでびしょ濡れにならずに済んだのです。買ってよかった!

 

しかし、美術館に到着した途端におさまりだす雨。もうオランダの気まぐれな天気に一喜一憂していては心が持ちません。


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エッシャー美術館は、その名の通りだまし絵で有名なエッシャーの作品が展示されている美術館。

デン・ハーグのビネンホフから歩いてすぐの所にあります。

 

大きな並木道も目の前にあり、中心街の喧騒から程よく離れたとても静かな良い場所にあります。

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(↑奥の方にひっそり写ってるのがエッシャー美術館。)

 

オランダ語の"Escher in het Paleis"(英語だと"Escher in the Palace")という名称からも分かるように、元々オランダ王室のエマ王妃の冬の住処だった宮殿をそのまま美術館に利用しているそうで、その立地の良さにも納得です。

 

チケットは、オンラインで時間を指定して購入します。玄関で予約画面かQRコードを見せればいいだけなので、本当に楽ちんです。

受付を済ませたら、地下のクロークに大きな荷物やコートを預けます。

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ロッカーもなんだか可愛らしい色使い。

 

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館内はコロナ禍なので人数制限はされていますが、決してガラガラということはなく、人気の高さが感じられました。

数年前に上野の森美術館で開催されたエッシャー展に行こうとしたことがありますが、会期終了間近だったこともあり、ものすごい長蛇の列で諦めたことがあります。

あれはイスラエル博物館所蔵のものだったらしいので厳密には違いますが、時を経てエッシャーの生まれ故郷で彼の作品を鑑賞できてるのだから、人生って分からないものです。(大げさ)


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ここにはさまざまな時期のエッシャーの作品が展示されていて、有名なだまし絵の手法に至るまでの軌跡を辿ることができます。また、エッシャーの絵画に関連して球体のガラスが置かれた展示や映像作品もあったりと、かなり楽しむことができました。

 

息子が元気いっぱいだったので、あまり落ち着いて鑑賞することができなかったのが残念…。エッシャーの作品はどちらかというと小さめで、細かく精緻なものが多いので、小さい子ども連れでじっくり鑑賞するのは至難の業でした。。


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でも諦めるのはまだ早い。

この美術館の見所は、エッシャーの作品だけではありません。

王室の宮殿だった建物自体もゴージャスで見ていて楽しいですし、天井を仰いでみるとユニークなシャンデリアも飾られています。こちらはワインボトル。他にもドクロやイルカ、楽器のシャンデリアなんかもありました。


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中央階段の吹き抜けも美しい。

雨の静寂に包まれた元宮殿での芸術鑑賞は、とても優雅な体験でした。

 

 

1時間ほどで全体を見終わり外に出ると、目の前の並木道で蚤の市が開かれていました。
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以前も見たことがあるので、定期開催しているようです。

天気が悪くてもそこそこ人が集まってじっくり吟味しています。私はアンティークには全く知識がないので、見物だけで終わりましたが、この中から掘り出し物を見つけられるような審美眼を身につけたい…!

 

ヨーロッパといえば、の蚤の市。私の住む街も、本来なら4月~9月くらいに毎週蚤の市が開かれていたはずなのですが、コロナの為にすべて中止になってしまいました。。来年は開催されるといいな。。

 

 

帰りは、セントラムの和食レストランでランチ。

内装は完全に日本の居酒屋。でも日本人の店員さんはいないから不思議な感覚。
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馴染みのある日本食のメニューがずらりと並び、ワクワクが止まりませんでした。

 


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こちらは頼んだ天丼とカツ丼。

味は普通でした。(これなら自分でも作れそう…と思っちゃった。ごめんなさい)そしてご飯の量もめちゃくちゃ多くて、最後苦しかった。。。

一緒についてきた赤出汁のお味噌汁が一番美味しかったです…。

 

おまけ

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一番の興奮ポイントは、懐かしの呼び出しボタン。オランダでこれを目にするとは思わなかった。