Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|クレラー・ミュラー美術館

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朝からさわやかな青空の広がる9月の週末。

いつもより急いで朝ごはんを済ませ、まだ人の少ない時間に電車に飛び乗り、クレラー・ミュラー美術館へ。

電車とバスを何度も乗り継ぎ、家を出てから2時間半ほどしてようやくたどり着きました。

 

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クレラー・ミュラー美術館は、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中にあるオランダ屈指の美術館。自然と調和して佇む姿がとても美しい美術館です。

 

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この美術館では、クレラー・ミュラー夫妻の蒐集した美術品を中心としたコレクションを見ることができます。この「夫妻のコレクション」というのがすごくて、世界で二番目に多いと言われるゴッホコレクションが特に有名です。

 

いきなりメインディッシュを載せると、例えばこれ。

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夜のカフェテラス

あまりに有名で、もう幾度となく目にしたことがあるこの作品。あまりに目にしすぎて、本物を見た気になってましたが、とんでもない思い違い。実物は圧倒的に美しかった。

あれだけ有名なのに過剰に特別扱いされることなく、他の作品と同じようなテンションで飾られていることには驚きました。作品の前で立ち止まり、じっくり鑑賞する贅沢な時間。作品と一対一で向き合うことができ、時が止まったような感覚でした。これぞ現地で鑑賞する醍醐味ですね。

 

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糸杉と星の見える道

こちらも言わずとしれたゴッホの代表作の一つ。

精神を病んだ晩年のゴッホの絵は、その強烈な色彩と筆のタッチが特に印象的ですが、実物は想像以上に迫力があるように思いました。

鮮やかな色合いがとても綺麗に見えるのですが、やっぱり不穏な感じがします…。

 

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これは違う絵のアップですが…伝わるだろうか、この絵の具の立体感。

 

世界第二位のゴッホコレクションを誇るだけあって、ここでは有名な絵画以外も鑑賞することができます。

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Moulin de la Galette

個人的にこの絵がとてもオランダらしくて気に入りました。

 

たくさんのゴッホコレクションがありますが、定期的に入れ替えたり、並べ替えたりしてるそうです。オランダにもう少し長く住めたら、何度でも通いたかったな。

 

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こうしてクレラー・ミュラー夫妻の圧倒的なコレクションに大満足して美術館をあとにしたわけですが…なんと、もう一つの見所である彫刻庭園を見忘れたことに気が付きました。

…でも、時すでに遅し。再入場することも叶わず、ショックで言葉を失いました。

この彫刻庭園も素晴らしいそうで、この日は最高の庭園日和だったというのに…息子もきっと歩いたら楽しかっただろうに…なかなか気軽に行ける場所ではないだけに後悔しかありません…。心の中で大号泣。

夫には、グーグルマップの航空写真を見て行った気分になろうと励まされました(笑)ありがとう(笑)

 

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まるで軽井沢のような景色

 

国立公園の豊かな緑の中をお散歩し、沈んだ気持ちをなぐさめながらビジターセンターへ。

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ビジターセンター

この建物内にはレストランやギフトショップが入っていて、我々もこちらでランチを頂きました。案内してくれたウェイトレスのおばちゃんが、陽気に日本語で挨拶してくれてなごみました。日本人観光客が多いんでしょうか。

 

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大量の自転車

 

国立公園内では自転車を借りてサイクリングをすることができます。しかも、自転車にはデフォルトでチャイルドシート付き。さすが、オランダ。

我々も乗りたかったけど、残念ながらベビーカーがあるので諦め。

 

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ビジターセンターの隣には広ーいプレイグラウンドがあって、うちの子も少しだけ遊びました。

プレイグラウンド探しにあまり苦労しないのが、オランダ子育ての嬉しいポイントです。

 

その後元来た道を2時間半ほどかけて、家に帰りました。滞在時間より移動時間の方が長かった。

長い移動時間だったけど、息子は意外とお利口に過ごしてくれて助かりました。夫も息子も、私の趣味に付き合ってくれてありがとうという気持ちでいっぱい。

次来れることがあれば、彫刻庭園もしっかり見学して、みんなでサイクリングしたいな。

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おまけ

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トイレ待ちの信号。これが赤だと満室なので、入っちゃだめというサイン。

コロナ対策なのかな?