Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

3月こそは

あっという間に2月が終了。

今年は閏年で1日余分にあったというのに、もう終わってしまいました。

 

実は2月の隠れテーマは「整」だったのですが、

整うどころか、逆に荒れて終わりました。

 

長男の体調不良、次男の成長に追いつかない部屋のレイアウト、自分の意志の弱さ…色々要因がありすぎます。

 

いいこともあったんですけどね。

掲げた目標は何ひとつ達成できませんでした。

 

3月はもう少し持ち直したい!

 


f:id:tulipbouquet2020:20240229221841j:image

 

長男と保育園の帰り道のお散歩で野花摘みをした時の思い出。

5歳さん、まだまだ野花摘みとか楽しそうにやってます。かわいいな。

 

幸せなこともちろんあった。

思い出に載せておきます。

付箋を貼る手が止まらない

間が空いてしまいました。

丁寧にじっくり考えを綴ろうとして、下書きばかりが積み上がっています。

 

最近は、長男もようやく落ち着きを取り戻し、弟をとても可愛がって世話を焼いてくれます。

弟のいる生活を受け入れ、安心してくれたようです。

次男は生まれたときの弱々しさが嘘のようにすくすく育ってくれています。

もうつかまり立ちもなんのその。

発達外来で主治医の先生を驚かせています。

鉄分補給のインクレミンシロップもようやく卒業しました。

 

4月から保育園の入園も決まり、もうすぐ新生活が始動します。

 

今は最後の時間を私なりに有意義に過ごそうと、読書や英語の勉強に励んでいます。

 

今読んでるのは、佐々木正美さんの『子どもへのまなざし』

何度も借りては読み切れずに返却していたのですが、

いま、なぜかすうっと言葉が入ってきます。

今が読みどきだったのかな?

 

もっと早くに読めば良かったと思う反面、

今じゃないとこの言葉の意味は分からなかったかもなとも感じたり。

読み進めては反省したり、ここまでの子育ての答え合わせのように読んでいます。

 

初版から時間は経っていますが、

普遍的で共感できることばかりが語られていて、付箋を貼る手が止まらない本です。


f:id:tulipbouquet2020:20240219151915j:image

家庭での性教育のこと

子育てをするうちに、性犯罪から子どもたちを守るためにも家庭での性教育がどうやらかなり大事らしいと知り、性教育に関する本を何冊か読みました。

 

 

最初に読んだのは、

『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(のじまなみ著/辰巳出版)。

 

タイトルがストレートなので、手に取る時はドキッとしましたが、

性教育の必要性、メリット、方法などが分かりやすく説明され、

性教育への抵抗感をえいや!と取り払ってくれる内容でした。

 

のじまさんご自身がお母さんたちに性教育について教えている立場の方なので、「講師からのアドバイス」という感じの構成です。

 

この本のアドバイスのおかげで心の準備ができ、子供の質問に言葉に詰まらず答えられた場面も実際に何度かあり、とても参考になりました。

 

最近もう一冊追加で読んだのは、

『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(フクチマミ、村瀬幸浩著/KADOKAWA)。

 

こちらは、フクチさんが教えてもらう側の立場で、専門家の村瀬先生に質問をして、性教育について教えてもらうという構成。

 

フクチさんが読者と同じ目線に立っていると、おそらく世代が近いので、

性教育に関する素朴な疑問、気恥ずかしさ、そもそも性教育に対する親世代の認識など私自身も抱いていた誤解がひとつずつ丁寧に解消されていく印象です。

 

村瀬先生の説明も、押しつけがましくなく丁寧でわかりやすいので、すんなり頭に入ってきます。

 

 

2冊読み比べてみて特に気に入ったのは、フクチさんの方。

一番はわかりやすさ。

もう一つの決め手は、パパと共有しやすい内容であること。

 

のじまさんは著書の中でも明言されていますが、

性教育はお母さん主体でやった方が良いという考えのようです。

(父親に理解してもらってから始めるのでは出遅れてしまい時期を逸してしまうなど、その方が合理的だという理由だったと思います。)

そのため、本のタイトルもそうですが、お母さんに向けて語りかける内容になってます。

 

ただ、性教育の必要性が少しずつ認識されはじめている点や、

私としては、男の子を育てているので、父親の方がふさわしい場面があると考えているし、

何よりも子供の性別関係なく、一人の大人として、性教育の理解をきちんとアップデートするべきだと感じているので、父親も性教育を学ぶべき(関わるべき)という考えでいます。

 

最近、四谷大塚の講師による性犯罪の報道がありました。

過去には、人気のシッターサービスでの性犯罪や、スイミングスクールで未就学児女子に対する性犯罪も報じられています。

 

こういう類の性犯罪の内容は本当に記事を読んでいて胸くそが悪く、再犯率が高いのに今の日本の制度ではほとんど野放し状態になっていることが悔しく、ひとりの親としても怒りが収まりません。。。

 

ようやく性犯罪に対する意識が高まりつつあるご時世で、一人の大人として時代遅れの知識のままってちょっと恥ずかしいことだと思うのです…。

子育てしていなくても、知識がきちんとあれば力になれる場面があるかもしれないし。

 

 

そして、最近日本版DBSを教育現場に導入するというニュースも見ましたが、

確立されるまでのスピード感を考えると、まずは親が意識して防がなければ怖くてやってられない…という気持ちが強くなりました。

それに自分の子たちに加害者にはなってほしくない。

 

そうすると、私一人で頑張るより、子供と接する大人みんなで意識する方が、性教育もきちんと機能すると思いました。

 

ということで、パパにもフクチさんの本を読んでおいてねとお願いしました。

その効果やいかに。

 

 

実際に、長男が最近とにかくう〇ちだのおしりだの面白おかしく連呼し始め、

次男出産の際には、赤ちゃんがどこから生まれてくるのかを何度も聞いてきて、

性教育の知識が必要だとヒシヒシと感じています。

 

 

とはいえ、私も性教育は長男が初めてなので、

手探りですが、時々本も読み返しながら頑張っていきたいと思います。

 

 

子どもを信じて任せてみること

息子は赤ちゃんの頃から人見知りがなく、成長してからも相変わらず物怖じせずに他人と話せるタイプの子です。

しかも、最近ではただ話しかけるだけじゃなく、ちゃっかりお願いしたり、交渉したりして、希望を叶えることもしばしば。

 

先日の昆虫館でもクワガタに触らせてもらう時、

自分からボランティアさんに声をかけて触らせてもらっていました。

「恥ずかしいからママが言って」というのがあまりないタイプです。

 

更に驚いたのは、イモリの餌やりとゲンゴロウの餌やりまで自分で交渉してやらせてもらっていたこと。

 

私は人に聞いたり交渉することが大の苦手なので、

おそらくパパの後ろ姿から学んだのだと思います。

 

私は餌やりまで体験させてもらえるとは思っていなかったので、さらっと交渉してやりたいことをやってのける息子の様子に感心してしまいました。

 

 

近頃「〇〇しちゃダメ」っていう禁止事項とか注意事項の貼り紙とかがやたら多い気がしていて(昔より増えてる気がするのは気のせい…?)、

「やってOK」と書いてないことはやっちゃダメなんだろうなと先に考えてしまう…いや、下手すると、やろうとすら考えない、思考停止に陥りがちな気がするんです。

現に自分にはそういうところがあるなと日頃から反省する場面が多くて。。

 

大人は『ここまでしか無理』とかつい考えてしまいがちですが、

それって子供の可能性を狭めてしまうよな…と当たり前のことに気付かされました。

 

ルールにないことでも、

大人の常識からすると周りの視線が不安になることでも、

こうして子供が純粋な好奇心から、本人なりに考えて大人と交渉して成立させられるなら、それはとても貴重な学びの機会だよなと息子の姿を見て考え直しました。

ダメと断られるのも、また学びのひとつだし。

 

…そしてそれは大人の私にも言えること(汗)

 

非常識にならないよう塩梅には注意が必要ですが、

常識的な範囲で今後も自分で交渉できる機会を奪わないよう気をつけていこうと思ったのでした。

 

 

 

長男との時間|ファーブル昆虫館@文京区

次男が生まれてから、長男のストレスが度々限界に達しています。

 

パパと交代で相手をするよう心がけてるけど、次男が大泣きした時なんかはどうしても次男にかかりきりになってしまうことも多々あり…

「赤ちゃんのお世話しないで!後にして!」と泣いて訴えられることもあります。

(長男は割りとはっきり言葉にして気持ちを伝えるタイプ)

 

長男だけの時間もしっかりとってあげなくては…ということで、

いま虫に夢中な長男のために文京区にある 虫と詩人の館 ファーブル昆虫館 へ行ってきました。

久々に、長男と二人きりのお出かけです。

 

虫と詩人の館【ファーブル昆虫館】


f:id:tulipbouquet2020:20230808195015j:image

昆虫館は住宅街の中にこっそり佇んでいる小さなミュージアム

扉を開けるとボランティアスタッフの方が笑顔で優しく迎え入れてくれます。

 

見学スペースは1階と地下1階の2フロア。

規模は小さめですが、標本や生きた虫の入っている虫かごや水槽などが所狭しと並びます。

 

今は夏なので、カブトムシやクワガタを中心の展示でした。

幼虫や成虫の購入もできるようです。

カブトムシを飼いたくなったら、ここに来れば確実に手に入るみたい。


f:id:tulipbouquet2020:20230810171142j:image

スタッフの方にお願いすれば、虫に触らせてもらえます。

時期的にカブトムシは終わりを迎え始めていて、だいぶ弱り気味なのが残念でしたが、

感触やにおい、昼間は影でじっとしている習性など、

図鑑だけではイメージしきれない体験ができて、息子も嬉しそうでした。

 

ちなみに、ヘラクレスオオカブトは、何と前日に息絶えてしまったそうで…

死骸でしたがそのまま展示してあり、一応観察することができました😅

 

 

カブクワももちろん魅力的でしたが、

ちょっとマイナーな虫がブームの息子が特に喜んだのは、

ゲンゴロウとゴミムシ(笑)

f:id:tulipbouquet2020:20230811020913j:image

ゲンゴロウって日常生活では見る機会はないので、

これには私もテンション上がりました。

芸能人にあったような感覚(笑)

 

ゲンゴロウには餌やりもさせてもらえて、

食べ方の習性まで観察できました。

ゲンゴロウって、他のゲンゴロウに取られないように隅っこに持っていって隠れて食べるそうです。

 

ゴミムシは走ってる姿が見られて、息子大興奮。

その姿はとっても地味!笑

だけど、ちょうど絵本で名前を覚えて以降、動いてるところをずーっと見たがっていたのでタイムリーでした。

 

わが家の近所で観察できる虫といえば、

酷暑のせいで干からびたミミズだの、カナブンの死骸、アブラムシ、アリの行列…

かろうじて蝶やトンボを遠目に見かけるくらい。

あまりに貧相なラインナップで気の毒だったので、

昆虫館で色々な虫が観察できて本当によかった!


f:id:tulipbouquet2020:20230811142253j:image

それから虫の人形も気に入って長いこと遊んでました。

虫の体の構造がリアルに再現されていて、実際に丸めたり羽を広げたりできる人形です。

特にダンゴムシは身近な存在なので、かなり気に入った様子でした。

 

他にも虫の体をあらゆる角度から観察できるデジタル図鑑?のようなものや、
f:id:tulipbouquet2020:20230811142529j:image

地下の図鑑コーナーも楽しみました。f:id:tulipbouquet2020:20230811142832j:image

 

物販コーナーもあって、虫のガチャポンや虫グッズ、書籍も売られていました。

書籍は、館長の奥本さんの著書を中心に、普通の本屋ではなかなか見かけない興味深い本が揃っていました。

ここの売上は、昆虫館(ファーブルの会)の運営費に充てられるそうです。

 

f:id:tulipbouquet2020:20230811143015j:image

なお、見所のはずのファーブルの生家は物置部屋みたいになってました😂

 

昆虫館では、小学生になれば、飼育教室や標本教室、昆虫採集の遠足にも参加できるようなので、いつか参加できたらいいなぁと、親の私は勝手に思っています。

 

息子の興味にはとことん付き合いたいし、

図鑑や本での机上の知識だけじゃなくて、実体験も大切にしたい。

 

虫採りや山遊びなどの自然体験をもっとさせてあげたいのですが、

親の私達のスキルが足りず…こういう外部のイベントに頼ってみたいなぁと常々考えています。

 

昆虫館は、正直に言うと狭いし、人が多いと歩きにくいし、展示の仕方も雑然としていて、あまり洗練された感じはないのですが、

無料で虫との貴重なふれあいの時間を持てて、

親切で熱心なボランティアの方に色々教えていただけて、

結構良い時間を過ごすことができました。

 

子育てしてみて気が付いたことですが、

こうして善意で子どもになにか提供してくれる大人やコミュニティの存在ってとても貴重だし、有り難い。

 

この昆虫館は、ミュージアムとして以上に、コミュニティとして価値のある場所だなぁと感じました。

 

長男との大切な時間

お出かけから帰ると、長男のイライラもだいぶおさまったようで、ずいぶん落ち着きました。

効果はそう長くは続きませんが…(笑)

 

振り返るとこの半年間は、

妊娠中期頃からずっと働きながらワンオペ育児、

急な入院で、いきなり離れ離れ、

次男の退院後もずっと次男優先で

長男にとってはとにかく我慢の連続でした。

 

私も次男のケアで気が張りつめていたので、

長男と久々にゆっくりお出かけできて

ずいぶん気分転換することができました。

 

上の子と一緒に下の子をお世話すると、疎外感がなくなって赤ちゃん返りしないという話を聞いて、

その作戦で進めていこうとしましたが、そう簡単に上手くいくはずもなく…

年齢的に極端な赤ちゃん返りはないし、下の子のお世話は喜んでやってくれるけど、

100%何もないなんて都合のいいことはないんだなぁと痛感しました。

 

おまけに、親側としても、第一子だから何もかもが初めてで手探り。

親としても不器用な接し方しかできず、申し訳ない場面ばかり。

 

でも新しい家族を迎え入れる大変さは避けようのないことで、すぐには解決しないけど、

長男の4歳という時間は今しかないわけで…。

短い時間でもいいから長男との時間をしっかり確保して、彼の成長に向き合っていこうとささやかに決意したのでした。

第二子出産。妊娠34週で生まれた小さなわが子

第二子を出産しました。

 

今回の出産は予想外な展開となり…

なんと妊娠32週に前期破水。慌てて病院に駆け込みそのまま緊急入院。しばらくMFICUで管理入院となり、34週になったところで分娩誘発で出産しました。

破水した日は夫も仕事で遠方にいたので、家族を巻き込んで大わらわ。

最後まで油断できないのが出産なのだと痛感した出来事でした。

 

子供は数週間NICUとGCUにお世話になり、今は一緒に暮らしています。

有難いことに順調に育ってくれて、私の気持ちもようやく安定しましたが、破水してから産後しばらくの間は本当にジェットコースターに乗っているかのように感情が揺れ動いた期間でした。

 

メンタルどん底の産後1週間

特にしんどかったのは、産後1週間。

 

産前はむしろ安定してたのです。

入院していたのでNSTやエコー検査で赤ちゃんの状態も毎日確認できたし、医師の説明もわかりやすかったので、不安よりも「今できることに集中しよう」と前向きな気持ちの方が勝っていました。

個室だったし、余計なことを考えずに済んだのです。

 

でも産後は違いました。

 

産後はメンタルが不安定になりやすい時期ですが、子供に病気の可能性が疑われたりして、ずっと悲観的な気持ちや不安が付きまとっていました。

 

なお悪いことに、入院していた大部屋は正期産したママたちと同室。同じフロアには新生児室があって、そこへ授乳に通うママたちを見ては、あの中に私もいたはずなのに…と比べて落ち込んでしまうこともあったり。

 

特にご家族が新生児室の面会に来ている時間は辛かった。

NICUは両親しか入れないので…家族で喜びを分かち合う人たちの横を通り抜けて、NICU に一人で向かう時はなかなか凹みました。

 

そして、そんな精神状態だとNICUの空間にいるのが辛い時もありました。

NICUの中は薄暗い時間が多く、常に心電図などモニターの電子音が響いています。

今では何とも思わないし、むしろサポート体制万全で安心できる場所と思えますが、あの時はなんだか孤独感や不安ばかりが増長してしまっていました。

 

産前に受けたNICUの事前説明でも、ママたちはNICUの空間にショックを受けたり不安になったりしてしまうと聞いていたのですが、自分がまさにそうなってしまいました。

 

ちなみに、そういう時は看護師さんにしっかり頼って話を聞いてもらうことも大事だなと感じました。

 

私も2日目くらいに、心配と不安で泣いてしまった時があって、看護師さんが優しく励ましてくれてとても慰められました。

そのことは速やかに情報共有されたらしく(笑)、その後助産師さんも担当医の方もしっかりフォローしてくれて、不安を丁寧に解消していくことができました。

常駐の臨床心理士の方が優しく話しかけてくれるのも、孤独感が薄れ、安心感がありました。

メンタル面でのサポート体制がしっかり整っていて本当に助けられました。あれなしでは多分完全に押し潰されていたと思います。

 

ありのままのわが子を受け入れる

そんな感じで出産直後の数日は、病気の不安に取り憑かれて、なかなかわが子の成長に集中できない状態で、大げさですが、わが子の将来を勝手に悲観していました。

今思えば本当にもったいない限りですが、病気の検査の話を聞いてからは、なかなか気持ちが切り替えられなかったのです。

 

正産期で生まれた親子だけでなく、同じ時期にNICUにいた親子さえも順調そうに見えて、羨ましく、取り残されたような気持ちになることがありました。

 

 

でも、そんな母の不安をよそに、次男は順調に成長してくれました。

生まれて1週間も経たないうちに、呼吸器が外れ、体温調整も自力でできるようになり、お口からミルクも飲めるようになりました。

さらに検査の結果、病気の心配は杞憂に終わり、1週間後には完全に点滴も抜けました。(この時は本当に本当に嬉しかった…!)

 

こうして日を追うごとに着実に成長を実感できることが増え、ようやく「この子にはこの子のペースがある」と思えるようになりました。

 

この時、ふと思い浮かんだのが、「自己受容」とか「自己承認」という言葉。

 

これは苫野一徳さんという哲学者・教育学者の方が、voicy の中で語られていた言葉です。

ルソーのエミールという教育論について解説する中で、ルソーの唱えた自己愛から派生して、

教育や子育てにおいては、競争や他者との比較を通した優劣感情から抜け出し、ありのままの自分を受け入れる自己承認や自己受容が大事だという話をされていました。

 

紹介されていた意味とは異なるのですが、その時自分の置かれた状況にとてもしっくりくる言葉だと感じたのです。

 

早産の子の成長には、実際に生まれた月齢とは別に修正月齢なるものがあるようで、発達は修正月齢を基準に観察していくことが多いようです。

 

上の子や他の子との違いに戸惑うことがあるかもしれないけど、自己受容や自己承認を大事にしながらこの子の成長を見守っていきたいなと思います。

 

もちろん上の子にも。

初めての子で色々厳しく接してしまうことも多かったので、より一層意識したいことかも。

 

もっと言うと、自分にも。

母親としても、一人の人間としても。

 

 

想定と異なる出産を経験して、またひとつ新しい側面から物事を見られるようになりました。

 

 

星野道夫 悠久の時を旅する/東京都写真美術館


f:id:tulipbouquet2020:20230302223121j:image

 

1月。東京都写真美術館へ「星野道夫 悠久の時を旅する」を鑑賞しに行ってきました。

 

思い立ったのが会期終了直前でしたが、なんとか間に合いました。

 

私にとって、美術館はパワースポット。

独身時代に比べればガクンと機会が減りましたが、子供が生まれてからも何とか一人の時間を作り、気になる美術展を見に行っています。

(子供が二人になったら厳しいかもなぁ…)

 

今回はかなり久々の写真展。

 

壮大な写真はもちろんのこと、星野道夫の言葉に胸を打たれ、本当に訪れてよかったと思いました。

 

 

個人的に特に印象的だったのは、

 

自然には2種類ある。

一つは身近な自然。

もう一つは遠い自然。

訪れることは難しくても遠くにこういった自然があるということが、想像力を豊かにしてくれる。そういう意味で遠い自然にも意味はあるのかもしれない。

 

という文章。(うろ覚えなので大体の意味ですが…)

 

日頃の子育ての中でも、身近な自然は大事にしたいと思っていて、意識して触れるようにしています。

(東京に住んでるということもあり、なおさら意識している側面もあります。)

 

でも、自分の子ども時代を振り返ると、写真や映像、文章を通して、雄大な自然を知ることで、まさに想像力を豊かにしてもらった実感があり、

星野さんの言葉に子育てのヒントももらった気がします。

 

 

自分はきっとテレビや写真でしか体験することのない風景や生き物の営み。

でも地球上にはたしかに存在していて。

遠い自然を思うと、世界の広さを想像できたり、純粋に感動や好奇心をくすぐられましたが、自分の存在の小ささ、時には傲慢さを実感することもありました。

環境問題に敏感な子供だったのですが、このことも関係してるのかも。

あとは、ファンタジー好きな子供だったので、物語の世界観を想像するのに大いに役立ってました(笑)

 

 

遠い自然に思いを馳せ、想像力を養うことにはどんな意味があるのだろう。

 

まだまだ思考の途中ですが、

地球の広さを実感し、自分の想像力だけでは思いもよらないような世界や現象がこの世には存在することを知ることには、とても意味があるような気がします。

 

遠くの自然を思うことで、自分自身が立派な人間になったとは言い難いですが(笑)、

ぜひこういった遠くの自然に思いを馳せる機会をこれから増やしていきたいと思いました。

 


f:id:tulipbouquet2020:20230302222709j:image
▲唯一撮影可能だった写真

 

鑑賞後は、ギフトショップで子ども向けの星野さんの本を1冊、息子用に買って帰宅。

おそらく小学生向きなので文章量は多めですが、動物の写真もあるので、ほんの少しだけ興味を示してくれてます(⁠^⁠^⁠)

 

私も自分用にエッセイを1冊購入。

今年の積読リストに追加です。