次男が生まれてから、長男のストレスが度々限界に達しています。
パパと交代で相手をするよう心がけてるけど、次男が大泣きした時なんかはどうしても次男にかかりきりになってしまうことも多々あり…
「赤ちゃんのお世話しないで!後にして!」と泣いて訴えられることもあります。
(長男は割りとはっきり言葉にして気持ちを伝えるタイプ)
長男だけの時間もしっかりとってあげなくては…ということで、
いま虫に夢中な長男のために文京区にある 虫と詩人の館 ファーブル昆虫館 へ行ってきました。
久々に、長男と二人きりのお出かけです。
虫と詩人の館【ファーブル昆虫館】
昆虫館は住宅街の中にこっそり佇んでいる小さなミュージアム。
扉を開けるとボランティアスタッフの方が笑顔で優しく迎え入れてくれます。
見学スペースは1階と地下1階の2フロア。
規模は小さめですが、標本や生きた虫の入っている虫かごや水槽などが所狭しと並びます。
今は夏なので、カブトムシやクワガタを中心の展示でした。
幼虫や成虫の購入もできるようです。
カブトムシを飼いたくなったら、ここに来れば確実に手に入るみたい。
スタッフの方にお願いすれば、虫に触らせてもらえます。
時期的にカブトムシは終わりを迎え始めていて、だいぶ弱り気味なのが残念でしたが、
感触やにおい、昼間は影でじっとしている習性など、
図鑑だけではイメージしきれない体験ができて、息子も嬉しそうでした。
ちなみに、ヘラクレスオオカブトは、何と前日に息絶えてしまったそうで…
死骸でしたがそのまま展示してあり、一応観察することができました😅
カブクワももちろん魅力的でしたが、
ちょっとマイナーな虫がブームの息子が特に喜んだのは、
ゲンゴロウとゴミムシ(笑)
ゲンゴロウって日常生活では見る機会はないので、
これには私もテンション上がりました。
芸能人にあったような感覚(笑)
ゲンゴロウには餌やりもさせてもらえて、
食べ方の習性まで観察できました。
ゲンゴロウって、他のゲンゴロウに取られないように隅っこに持っていって隠れて食べるそうです。
ゴミムシは走ってる姿が見られて、息子大興奮。
その姿はとっても地味!笑
だけど、ちょうど絵本で名前を覚えて以降、動いてるところをずーっと見たがっていたのでタイムリーでした。
わが家の近所で観察できる虫といえば、
酷暑のせいで干からびたミミズだの、カナブンの死骸、アブラムシ、アリの行列…
かろうじて蝶やトンボを遠目に見かけるくらい。
あまりに貧相なラインナップで気の毒だったので、
昆虫館で色々な虫が観察できて本当によかった!
それから虫の人形も気に入って長いこと遊んでました。
虫の体の構造がリアルに再現されていて、実際に丸めたり羽を広げたりできる人形です。
特にダンゴムシは身近な存在なので、かなり気に入った様子でした。
他にも虫の体をあらゆる角度から観察できるデジタル図鑑?のようなものや、
地下の図鑑コーナーも楽しみました。
物販コーナーもあって、虫のガチャポンや虫グッズ、書籍も売られていました。
書籍は、館長の奥本さんの著書を中心に、普通の本屋ではなかなか見かけない興味深い本が揃っていました。
ここの売上は、昆虫館(ファーブルの会)の運営費に充てられるそうです。
なお、見所のはずのファーブルの生家は物置部屋みたいになってました😂
昆虫館では、小学生になれば、飼育教室や標本教室、昆虫採集の遠足にも参加できるようなので、いつか参加できたらいいなぁと、親の私は勝手に思っています。
息子の興味にはとことん付き合いたいし、
図鑑や本での机上の知識だけじゃなくて、実体験も大切にしたい。
虫採りや山遊びなどの自然体験をもっとさせてあげたいのですが、
親の私達のスキルが足りず…こういう外部のイベントに頼ってみたいなぁと常々考えています。
昆虫館は、正直に言うと狭いし、人が多いと歩きにくいし、展示の仕方も雑然としていて、あまり洗練された感じはないのですが、
無料で虫との貴重なふれあいの時間を持てて、
親切で熱心なボランティアの方に色々教えていただけて、
結構良い時間を過ごすことができました。
子育てしてみて気が付いたことですが、
こうして善意で子どもになにか提供してくれる大人やコミュニティの存在ってとても貴重だし、有り難い。
この昆虫館は、ミュージアムとして以上に、コミュニティとして価値のある場所だなぁと感じました。
長男との大切な時間
お出かけから帰ると、長男のイライラもだいぶおさまったようで、ずいぶん落ち着きました。
効果はそう長くは続きませんが…(笑)
振り返るとこの半年間は、
妊娠中期頃からずっと働きながらワンオペ育児、
急な入院で、いきなり離れ離れ、
次男の退院後もずっと次男優先で
長男にとってはとにかく我慢の連続でした。
私も次男のケアで気が張りつめていたので、
長男と久々にゆっくりお出かけできて
ずいぶん気分転換することができました。
上の子と一緒に下の子をお世話すると、疎外感がなくなって赤ちゃん返りしないという話を聞いて、
その作戦で進めていこうとしましたが、そう簡単に上手くいくはずもなく…
年齢的に極端な赤ちゃん返りはないし、下の子のお世話は喜んでやってくれるけど、
100%何もないなんて都合のいいことはないんだなぁと痛感しました。
おまけに、親側としても、第一子だから何もかもが初めてで手探り。
親としても不器用な接し方しかできず、申し訳ない場面ばかり。
でも新しい家族を迎え入れる大変さは避けようのないことで、すぐには解決しないけど、
長男の4歳という時間は今しかないわけで…。
短い時間でもいいから長男との時間をしっかり確保して、彼の成長に向き合っていこうとささやかに決意したのでした。