Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

家庭での性教育のこと

子育てをするうちに、性犯罪から子どもたちを守るためにも家庭での性教育がどうやらかなり大事らしいと知り、性教育に関する本を何冊か読みました。

 

 

最初に読んだのは、

『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(のじまなみ著/辰巳出版)。

 

タイトルがストレートなので、手に取る時はドキッとしましたが、

性教育の必要性、メリット、方法などが分かりやすく説明され、

性教育への抵抗感をえいや!と取り払ってくれる内容でした。

 

のじまさんご自身がお母さんたちに性教育について教えている立場の方なので、「講師からのアドバイス」という感じの構成です。

 

この本のアドバイスのおかげで心の準備ができ、子供の質問に言葉に詰まらず答えられた場面も実際に何度かあり、とても参考になりました。

 

最近もう一冊追加で読んだのは、

『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(フクチマミ、村瀬幸浩著/KADOKAWA)。

 

こちらは、フクチさんが教えてもらう側の立場で、専門家の村瀬先生に質問をして、性教育について教えてもらうという構成。

 

フクチさんが読者と同じ目線に立っていると、おそらく世代が近いので、

性教育に関する素朴な疑問、気恥ずかしさ、そもそも性教育に対する親世代の認識など私自身も抱いていた誤解がひとつずつ丁寧に解消されていく印象です。

 

村瀬先生の説明も、押しつけがましくなく丁寧でわかりやすいので、すんなり頭に入ってきます。

 

 

2冊読み比べてみて特に気に入ったのは、フクチさんの方。

一番はわかりやすさ。

もう一つの決め手は、パパと共有しやすい内容であること。

 

のじまさんは著書の中でも明言されていますが、

性教育はお母さん主体でやった方が良いという考えのようです。

(父親に理解してもらってから始めるのでは出遅れてしまい時期を逸してしまうなど、その方が合理的だという理由だったと思います。)

そのため、本のタイトルもそうですが、お母さんに向けて語りかける内容になってます。

 

ただ、性教育の必要性が少しずつ認識されはじめている点や、

私としては、男の子を育てているので、父親の方がふさわしい場面があると考えているし、

何よりも子供の性別関係なく、一人の大人として、性教育の理解をきちんとアップデートするべきだと感じているので、父親も性教育を学ぶべき(関わるべき)という考えでいます。

 

最近、四谷大塚の講師による性犯罪の報道がありました。

過去には、人気のシッターサービスでの性犯罪や、スイミングスクールで未就学児女子に対する性犯罪も報じられています。

 

こういう類の性犯罪の内容は本当に記事を読んでいて胸くそが悪く、再犯率が高いのに今の日本の制度ではほとんど野放し状態になっていることが悔しく、ひとりの親としても怒りが収まりません。。。

 

ようやく性犯罪に対する意識が高まりつつあるご時世で、一人の大人として時代遅れの知識のままってちょっと恥ずかしいことだと思うのです…。

子育てしていなくても、知識がきちんとあれば力になれる場面があるかもしれないし。

 

 

そして、最近日本版DBSを教育現場に導入するというニュースも見ましたが、

確立されるまでのスピード感を考えると、まずは親が意識して防がなければ怖くてやってられない…という気持ちが強くなりました。

それに自分の子たちに加害者にはなってほしくない。

 

そうすると、私一人で頑張るより、子供と接する大人みんなで意識する方が、性教育もきちんと機能すると思いました。

 

ということで、パパにもフクチさんの本を読んでおいてねとお願いしました。

その効果やいかに。

 

 

実際に、長男が最近とにかくう〇ちだのおしりだの面白おかしく連呼し始め、

次男出産の際には、赤ちゃんがどこから生まれてくるのかを何度も聞いてきて、

性教育の知識が必要だとヒシヒシと感じています。

 

 

とはいえ、私も性教育は長男が初めてなので、

手探りですが、時々本も読み返しながら頑張っていきたいと思います。