Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|蒸気機関車の旅②

前回の続きです。

 
いざ、機関車の旅へ

出発時間が近づくとちょうど息子が目を覚まし、機関車とご対面。機関車を見るなり、開口一番『ヘンリー!』と言いました。青いのにトーマスじゃないの?笑

機関車に近づくと、小型ながらも大きな音で蒸気を吹き出す機関車にビビる息子。

あまりの迫力に口を開いたまま眉間にシワを寄せて凝視していました(笑)

 

さて、旅のお供にコーヒーとストロープワッフルを売店で購入し、列車に乗り込みます。

ボックス席が並んでいるのですが、コロナ対策でジグザグになるように座席が指定されていました。

平日の割に大人のお客さんが多かったのですが、乗ってみるとガラガラだったので、密にならず安心して乗車できました。

 

13:20頃になり、汽笛を鳴らしていよいよ発車しました。

機関車はゆっくりゆっくり前進し、メーデムブリクの街を抜けていきます。

 

ホールン駅までの所要時間は約1時間半。

小さなSLなのでのんびり進むようです。

 

車窓からは、どこまでも平坦な土地と牛や馬が草を食んでいる姿など、オランダらしい牧歌的な風景を眺める事ができます。

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春にはチューリップ畑を見る事もできるそうです。

晴れた日にチューリップ畑を車窓から眺める事ができたら最高だろうなぁ!

この日もせめて晴れていたらよかったのですが…まあこれもオランダらしい景色ということで…(毎回言ってるこの台詞)

 

ちなみにちょっと驚いたことがあって、線路には途中車道を横切る場所が数カ所あったのですが、自動車の通過を待つために停車する事がありました。

普通の鉄道なら有無を言わさず踏切が閉まって鉄道が優先されますが、この機関車はそんな事ないみたいでびっくりしました。

 

Twisk駅で途中下車

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走り出してから20分ほどすると、Twiskという駅で一時停車し、15分ほど休憩タイムがありました。

昔の様子が再現された駅舎の中を見学したり、機関車を記念撮影したり、トイレ休憩したり…思い思いに過ごします。

息子は嬉しそうに駅を駆け回ってリフレッシュし、私はこの時間を使って機関車の写真をすこし撮影して過ごしました。

 

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ホールン駅に到着

その後もオランダの広い農作地や牧場の中をひたすら走っていき、住宅地の間を抜けるとホールンの街に到着しました。

 

ホールン駅では、今回乗車した以外の機関車もいくつか見ることができます。

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ボランティアと思われる方たちがせっせと機関車を動かしたり、整備したりする様子が近くで見られます。

素人から見ると、本当にボランティアなの?と思うくらいベテランの風格が漂う方たちばかりです。

機関庫の中も上から見学することができるスペースがあるようでしたが、私たちはベビーカーがあったので諦め…。

ですが、すぐそばまで近寄ってみることができ、息子も怖がりつつも興味津々で真剣に見つめていました。トーマスの仲間たちを思い浮かべていたのでしょうか。

 

停まっている他の機関車もひと通り楽しんで、ホールン駅を後にしました。

 

子連れの乗車メモ

子どもは3歳までは無料で乗ることができます。

ベビーカーも空いている席や外のデッキに置かせてもらえるので、持ち込み可能。デッキに歩行器を置いてるおばあちゃんもいました。

 

1歳半の息子と乗車してみての感想は…

片道で十分だった(※うちの子の場合)

 

うちの子は機関車に興味はあるけど、乗ること自体にはまだそこまで興味がなかったようで…笑

すぐに飽きてしまい、乗車中はじっとしてくれなくて大変でした。

危ないのに歩き回り、デッキにもむやみやたらと出たがるので、食べ物で釣ったり、窓の外の動物探しで気を引いたり、あの手この手でなんとかして座らせることに必死でした。

なので窓の外の景色もそこまで堪能できず。

まあ小さいうちはこんなもんですね。

 

あと、おむつ替えスペースは、メーデムブリクでは見かけませんでしたが、ホールン駅にはありました。(知らずに女子トイレで苦戦しながら替えてしまいましたが…)

 

唯一残念だった点

それは座席が若干外れ席だったこと。。。

真ん中ら辺の客車の1番前の席だったのですが、ドアが常に開け放されてるので、進行方向によっては外からの風をもろに受けてしまって、寒いし息もしにくくて…めっちゃストレスでした…。

しかもドアも固定されてて閉まらなくて…。

あと、オランダあるあるですが、牛さんたちのニオイもしょっちゅう漂ってくるので、それも風と共に全面に食らっていました。。。

ニオイは仕方ないにせよ、強風に当たり続けることに終盤は耐えかねて、空いてる他の席にこっそり避難させてもらいました。。

見渡す限り私たちの席にしか風が当たってなかったので、運が悪かったのだと思います…。

もし空いていたらお願いして席を替えてもらう方がいいかもしれません。

 

大変だったけど、いい思い出に

機関車の中だけでなく、帰りの電車の中でも元気いっぱいで親の体力を削ってくる息子…。

久々の遠出だったので、ロックダウン中すっかり体力の落ちた私たち夫婦はもう限界で眠くて眠くて…白目を剥きながら息子の相手をしていました(笑)

 

息子も成長してますますお出かけの難易度が上がってしまいましたが、本物の機関車をやっと見せてあげることができて、とてもいい思い出になりました。

あれ以降、心なしかトーマスではない本物の機関車の動画を以前より熱心に見るようになった気もします。

 

次回はもっと移動時間の対策を万全にしてお出かけしようと思います。