Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|蒸気機関車の旅①

夏になったというのに肌寒いオランダ。

ロックダウン中はあんなに天気が良かったのに、緩和された途端に天気がぐずつく辺りがオランダらしいと言えるかもしれません。。

 

先日、ちょっと遠出してきました。

 

蒸気機関車に乗れる街へ

最近トーマスが大好きで、おもちゃの機関車でも夢中で遊ぶ息子。

そんな息子に一度本物を見せてあげたいと思って色々調べたところ、オランダにも本物の蒸気機関車に乗れる場所があると知りました。

しかもミュージアムカードが使える!これは行かない手はありません。

 

小さなSLが走るのはHoorn(ホールンMedemblik(メーデムブリク)という街の間。

 

ホールンアムステルダムより北にある港町。

ホールン駅まではNS鉄道でアクセスすることができました。

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私は全く知らない街でしたが、地球の歩き方によるとオランダ東インド会社の拠点地だったそうで、17世紀ごろにとても栄えたのだそうです。

蒸気機関車に乗るまで時間があったので、少し街を散策しました。

下調べもせずに来たので、見どころもよく分からないまま、こっちの方が賑やかそう…という勘だけを頼りに散策しました。

港までは時間が足りなくて行きませんでしたが、街の中心のRoode Steen(ローデ・ステーン)広場というところまで歩きました。

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この銅像はジャワ島を発見した人らしいです。

 

平日でしたが広場や大通り沿いにたくさんテラス席が出ていて、ゆったりお茶を楽しんでいる人たちがたくさんいて、とてものどかな光景でした。

ひとつ驚いたのは、昔ながらのレンガ造りの街並みなのに運河が見当たらなかったこと。

ロッテルダムデン・ハーグのような近代的な街の中心地ではさすがに見かけませんが、レンガ造りの街並みだと大抵目にする運河がこの街にはありませんでした。こういう街もあるのですね。

 

メーデムブリクへ

今回私たちが選んだルートは、往路はバスに乗り、復路は蒸気機関車に乗るというパターン。

もちろん蒸気機関車で往復することもできるし、蒸気機関車とボートで一周することもできるのですが、時間がかかりそうだったので諦めました。

 

ホールンからメーデムブリクまでは、バスで30分くらい。この区間のバスは1時間に一本出ていました。

 

ちなみにこのバスの時間は、夫婦そろって車酔いしてしまって超辛かったです。

息子はぐっすり寝てくれていたけども。。

オランダというかヨーロッパの道路って信号が無い代わりにロータリーのような所を旋回して進路変更する場所が多く、何度もカーブを曲がるので酔いやすいのです。。。

オランダは山がないのに山道で車酔いするのと同じ原理で酔います。

車体が大きいので余計に揺れる気がします。

到着までの最後の10分がものすごく長く感じられるくらい辛かった。。あまりのしんどさに、陣痛をちょっと思い出しちゃいました。

 

地獄を味わいながらもバスの窓から見えるメーデムブリク周辺の景色は、少し楽しみました。

同じオランダなのに地元とはちょっと雰囲気が異なり、とても興味深かったです。

メーデムブリク周辺には運河が流れていたのですが、お洒落で広いお家が運河沿い…というか半分運河の上に建ち並び、各家にマイボートが停まっていました。ちょっと別荘地のような雰囲気のあるエリアもありました。

 

メーデムブリク駅は、アイセル湖に面した所にあります。

駅に着くと制服を着たおじいさんが優しく出迎えてくれました。この鉄道のスタッフさんはみんなボランティアなんだとか。

席番号を教えてもらい、あとは出発を待つのみ。

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まずは機関車の記念撮影。

右側に憎きバスが写り込んでる…


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逆のアングルから撮ると、奥に教会が見えて、小さくて可愛らしい駅なのが分かります。

 

そのあとは堤防に上がり、湖を眺めながらサンドイッチで腹ごしらえ。

座ったベンチはオランダ仕様なのでもちろん足が届きませんでした。

 

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見渡す限り灰色の雲が広がる空、吹き荒ぶ冷たい風、強風でガンガン回転する風力発電の風車…

とても夏とは思えない寒々しい眺めでした(笑)

 

青空の下駆け抜ける機関車を思い描いていたのですが、どこまでも期待を裏切るオランダの天気。ある意味安定しています。

 

 

寒空の下どんな旅になったのか。

長くなったので、続きは次へ。