Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダでお出かけ|ハーレム散策とミシュランレストラン

夏休みの思い出シリーズ。

 

8月下旬、天気の良い日にハーレムを散策してきました。

 

 

ハーレム(Haarlem)について

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ハーレムは、アムステルダムから電車で15分ほどの距離にある北ホラント州の州都です。ハールレムとも表記されます。

ニューヨークにもハーレムがありますが、こちらのハーレムが本家本元だそうです。

 

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美しい街並みと運河、風車、歴史ある美術館に教会、カフェ、ショッピング…ハーレムは他都市に比べて目立ちはしませんが、とてもきれいで落ち着いていて、ぶらりと散策するのにとても良い街です。

アムステルダムの喧騒が苦手なら、ハーレムやライデンのような近隣の街を歩く方がオランダの良さを満喫できると思います。

 

市内散策

テイラーズ・ミュージアム(Teylers Museum)

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最初に訪れたのは、テイラーズ・ミュージアム

オランダ最古の博物館で、建物内のインテリアは創立当時からそのままなのだそう。建物の外観も納得の重厚感です。

 

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内装ももちろん素晴らしくて、まず頭上の天窓からして絵になる。

 

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受付では、息子のためにシールも頂きました。もったいないので、まだ隠してます(笑)

 

中に進むと、化石や古い科学機器の展示から始まります。

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部屋には整然と並ぶクラシックなショーケース。その中には所狭しと化石や古い器具が丁寧に並べられています。一つ一つじっくり見ていたら、あっという間に日が暮れてしまいそうなくらいのボリュームです。

 

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絵画コーナーもあり、オランダ人画家やオランダの風景を描いた絵画が多く飾られていました。

 

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この絵が個人的お気に入り。


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デルフトの新教会も発見!

 

そして個人的に一番好きな部屋が、このオーヴァルルーム(oval room)。

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鉱石や観察器具、風車の模型などが展示されていて、上の階には本が所蔵されているそうです。映画のセットみたい!でも目の前にあるものは紛れもない本物。当時の世界にタイムスリップしたような気分になるお部屋でした。

 

科学と芸術の組み合わせが楽しい、見応えのあるコレクションの数々。

建物や展示品には埃っぽさや古さが全く感じられず、その価値と魅力は今も色褪せずに大切に受け継がれているミュージアムでした。

 

建物内は、多少の段差はありますが、ベビーカー有りでも見学できるようになっていました。ありがたや。

 

聖バーフォ教会

美術館から歩いてすぐの所にあった、聖バーフォ教会にも行きました。

この教会は街のシンボルのような、有名な教会。

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裏側から見た教会。

裏側はすごく不思議な作りをしていて、教会の建物と一体化してお店が沢山連なっているんです。(ああ…言葉でも写真でも伝わりにくい^^;)

検索してみても言及してる人がいないので、たいして珍しくないのかもしれません…が、個人的には面白いなぁと思って眺めていました。

 

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こちらの教会には日本語のパンフレットがありました。白黒だけど。

最初、受付のおじさんは「ごめん、日本語は無いんだ。」と言っていたけど、奥のおじさんが「日本語あるで」と引っ張り出してきてくれました。やっぱりダメ元で聞いてみるのが大事。

 

この教会で最も有名なのは、このパイプオルガン。

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神童モーツァルトヘンデルが演奏したことがあるそう。

この日は、バッハのトッカータとフーガニ短調が演奏されていました。教会中に荘厳な音色が響き渡っていました。ゲームの中なら、この後絶対ラスボスが出てきそうな感じの迫力で、息子はとても怯えていました。(ちなみに、これを聞いて「チャラリ~鼻から牛乳~」という歌を真っ先に思い出してしまいました…笑)


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彫刻も下から見上げるとかなりの迫力です。

 

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余談ですが、なんと中にはカフェがありました。荘厳なパイプオルガンの音色に包まれながら、コーヒーでひと息つくのはなかなか稀有な体験かも。

 

ミシュランレストランでランチ

教会を後にして、ランチはちょっといい所に食べに行きました。

マーストリヒトの旅行以来、オランダも探せば美味しいレストランがあることが分かった我々。

今回もミシュランビブグルマンの星付きレストランを探して、行ってみました。

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美味しかった。前菜の盛り合わせの種類と数が豊富で、とっても満足度が高かった。(

お客も私たちだけだったので、子連れでもあまり気を遣わずに済み、最後までお料理を堪能することができました。

全然気取った感じのしない居心地のいいレストランでした。

 

食後はグローテ・マルクト(Grote Markt)を通り抜け、大きな運河沿いをのんびり歩きながら駅まで戻りました。

ちなみに街中は車両通行禁止になっているそうで、とても歩きやすかった。

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ハーレムはあまり観光地化されておらず、地元の方たちで活気づいている街でした。

少し中心から離れるとどこも穏やかな時間が流れていて、暮らしやすそうだなぁという印象。ゆったりした感じ、写真で伝わるだろうか…。

 

他にも風車など見所はありましたが、この日はあまり欲張らずに、美味しいランチで心が満たされているうちに家路につくことにしました。

 

夏休み終盤、また一つオランダの素敵な一面を知ることのできた1日でした。

 

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ハーレムはクリスマスマーケットの評判も良いみたいなのですが、今年の開催は難しいかな…

個人的に昔から強いあこがれのあるクリスマスシーズンのヨーロッパ。

今回の帯同で一番楽しみにしていたと言っても過言ではないのに、開催中止などの暗い情報ばかりで、正直涙目の日々です。。。