Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダ国内旅行|一泊二日マーストリヒト 〜マーストリヒト編②〜

マーストリヒト二日目。

 

この日は、朝からのんびり観光。

昨日と同じように橋を渡り、まだ人気の少ない旧市街を歩きます。

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前日は急ぎ足で通り抜けたショッピングエリアも、朝はゆっくり歩けました。

 

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マーストリヒトの街では、こうして虹やハートのTシャツの絵を至るところで見かけました。

コロナによるロックダウンで街から活気が失われた頃、マーストリヒト在住の双子の女性が街を明るくする為に始めたのだそう。その輪が広がって、今では虹とハートが街中に彩りを添えているのです。


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コロナ禍だからこそ見られたこの景色。

青空に映えるカラフルな虹の旗はとびきりハッピーで、印象的でした。

 

くねくねと路地を歩き、まずはパン屋さんDe Bisschopsmolen(ビショップスモーレン)へ。

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今でも現役の水車があることで有名なパン屋さん。店内に入ると焼きたてのパンの香ばしい匂いに包まれ、それだけで幸せな気持ちに。お土産にバゲットなどをいくつか購入。紙袋の中から一日中良い匂いを漂わせていて、その香りに癒されました。

 

パン屋を後にして、次に向かったのは地獄の門

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かつてペストが蔓延した際、感染者はこの門を通って外の隔離施設へ入れられたそう。でも一度門から出ると、二度と城壁内に戻れないことから「地獄の門」という名がついたらしいです。

そんな暗い過去を持つ門も、役目を終えた今となっては他の建物と同じく朝日に照らされ、ひっそりと街の中に佇んでいました。

 

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地獄の門の周辺にはかつて街を守った城壁の跡が残っていますが、今は緑の豊かな公園のような場所になっています。

息子もこの辺りで歩きたくてウズウズし始めていたので、この緑地で解き放ったら嬉々として駆け回っていました。

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戦や病といった血なまぐさい歴史を通ってきた建造物が、今では緑に囲まれ街に溶け込んでいる様は、なんだか天空の城ラピュタの一場面を思い起こさせました。

 

息子がひとしきり遊んで満足した後は、また街中へ戻ります。

 

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マーストリヒトは、今のEUが生まれたマーストリヒト条約が締結された場所。

鮮やかな赤い星のオブジェが街中に点在していました。

 

次に立ち寄ったのは、聖母教会。

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オランダの南部はどちらかというとカトリック文化の色が強いそう。この聖母教会もまさしくカトリック

石造りで、大きなステンドグラスや窓が少なく、教会全体が暗いのが特徴的。これまで見た他のどの教会よりも厳かな空間に感じます。息子は怖がるかなぁと思ったけど、意外とけろっとしてました。強いのね。

 

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暗闇の中で黄金に浮かび上がるマリア様の礼拝堂もありましたが、横からチラッとだけ拝見して教会を後にしました。

白状すると、暗〜くて厳か過ぎるのは、私は怖くて苦手なのです。。

 

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ここまで回って、まだ朝の10時半。

マーストリヒトは意外とこじんまりした街なのです。

 

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思いつきで、マーストリヒトの自然史博物館まで足をのばしてみましたが、予約をしてなかったので次の入場可能時間まで待たなければならず、今回は諦めました。ここはまたいつか。

 

その後はまた中心に戻り、カフェでひと休み。

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来る前から絶対に立ち寄ると心に決めていたDARQというカフェ。チョコレートが美味しいお店です。
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お天気が良かったので、ヨーロピアンに混ざってテラス席で優雅に過ごしました。

メニューには書いてませんでしたが、勇気を出してチョコレートも食べられますか?とお願いしてみたら、好みを聞いてお任せで選んできてくれました。

ショートヘアがチャームポイントの可愛らしい女性店員さん。息子もこの方がとても好きになったようで、何度か手を振っていました。1歳児だからと言って侮れません。

それにしても、コーヒーとチョコレートはよく合う。シンプルだけど揺るぎない王道の組み合わせです。

 

マース川沿いのミッフィーショップへ。

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思っていたより小さい店舗。こう見えてオランダ国内で2店舗しかない公式ストアの1つです。

でも店内にはミッフィーグッズが所狭しと並んでいて、目移りしてしまってもう大変。今回は息子用にミッフィーのぬいぐるみを一つだけ購入しました。なにかにつけて「オランダの記念に…」と買いたくなる癖があるので、かなり気をつけています。。


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足の裏にMy first Miffyとオランダ語で書いてあります。可愛い。

ランチの時間になったので、セルファース橋を渡り、お目当てのレストランに向かいます。

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滞在中、何度も渡ったセルファース橋。

船が下を通過する時はこんな風に橋の一部が持ち上がりますが、不思議なことに歩道はそのまま歩くことができるのです。動く橋の上を歩くのはとても奇妙な体験でした。

 

さて旅もいよいよ終盤。

お目当てのレストランに行くも、予約でいっぱいなので入れないと断られてしまいました。

残念でしたが、代わりに橋の近くのカフェでマース川と街並みを眺めながらランチをすることにしました。

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冒険できず、またハンバーガー。

デンボスのトラウマを克服できていない私…。せっかくだからパスタとかにすれば良かったかな。でもとても美味しかったです。

息子もちょうどお昼寝をしてくれたので、ビール片手に夫婦で旅の思い出を振り返りながら、ゆったり食事ができました。

 

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美しい街、マーストリヒト

いつかもう一度来れるといいな。