Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダ国内旅行|一泊二日マーストリヒト 〜マーストリヒト編〜

デンボスを出発してから1時間半ほど電車に揺られ、マーストリヒトに到着。

息子は電車の中でたっぷりお昼寝してくれたので、とても平和な電車移動でした。

 

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マーストリヒト駅は絶賛外壁の工事中。

 

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ホテルでチェックインを済ませ、少し休憩してから街へ繰り出します。

息子殿はこの部屋にいる間、ずっと部屋中を全力疾走。あんな小さな体の一体どこからそのパワーが湧いてくるのか本当に不思議。

  

ところで、マーストリヒトは、オランダ国内の他の都市とは雰囲気の異なる街とよく言われています。

ベルギーやドイツに挟まれている土地柄とも言えますが、街の歴史を遡ってみると、オランダの都市になったのは19世紀に入ってからなのだそう。それ以前はスペインの統治を受けたり、フランスの支配下だったこともあるそうで、歴史的に見ても近隣諸国の影響を強く受けている場所なのです。

そして、ベルギーだの、フランスだのという単語がチラつくことからも推測できますが、マーストリヒトオランダ屈指の美食の街としても有名。

旅の計画を立てる際、レストラン検索をする夫が傍から見ても分かるくらいテンションアゲアゲになっておりました。そしてシェアされた候補を見て私もアゲアゲに。

オランダに来てからというもの、(コロナ禍とは関係なく)久しく味わってこなかったあのワクワクした気持ち。忘れられません。

 

さて、1日目は特に目的もなく、夕食の時間になるまで街ブラ。

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お店やカフェが並ぶ駅前の大通り。

マース川に近づくにつれてお店が増え、活気が出てきます。

この通りを抜け、有名なセント・セルファース橋を渡ると旧市街地に入ります。

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旧市街地は対岸よりお店も人も多く、活気に溢れています。

そしてチェーン店が軒を連ねるショッピングストリートでも絵になる美しさ。今まで訪れたどの街とも何かが違う。建築には明るくないので上手く言葉にできないけど、マーストリヒトの特殊さを肌で感じながら歩きました。

コロナ禍では少々気になる人混みだったので、気持ち早足で歩いていましたが、歩くだけで楽しめる街並みです。

 

ショッピングエリアを抜けて、ドミニカネン書店にも立ち寄りました。

世界で最も美しい書店TOP10に選ばれており、我々がマーストリヒトを知るきっかけになった本屋さんです。

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うん、確かに綺麗だった。でも、正直に言うと、期待したほどでもなかった…。

元々教会だった建物を本屋さんとして利用してるそう。ハリポタや美女と野獣のような壁一面の書棚をイメージしてましたが、古い教会の中にすっぽりと本屋が入ってる、という感じ。

門外漢ですが、もう少しこの空間を活かす方法や素敵に演出する方法はなかったものか…?と思ってしまいました。

 

我々はベビーカーがあったので一階をさら〜っと回っただけでしたが、上の階なら店内を見渡せてもっと素敵な眺めだったと思います。

でも日本にはなかなかない光景なので、見られて良かったです。

 

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ちなみに、こちらは書店だと思って一生懸命撮影したけど、近づいてみたら違ったという残念な写真。書店はこの位置から向かって右手にあります。(つまり写ってない)

 

書店を出ると通り雨に遭ってしまい、慌てて駆け込んだ木影がとっても洒落てました。

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このすぐ隣はフライトホフ広場。

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何にもない広場に見えますが、歴史ある教会が2つもドドンと鎮座しています。

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左の赤いのが聖ヤンス教会、右が聖セルファース教会。

こんな立派な教会が目の前にあっても大人はのんびりカフェで寛ぎ、子供は楽しそうに噴水で遊び、マーストリヒト市民の日常が垣間見えるのどかで素敵な広場でした。

冬にはクリスマスマーケットが開かれるみたいなので、その頃コロナが落ち着いてたらぜひ来てみたいなぁ、なんて夢を抱いてみたり。

 

レストランの予約の時間が迫ってきたので、広場を後にします。

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マーストリヒトには、ちょっとした坂もそこかしこにありました。起伏の度合いは日本には遠く及びませんが、ド平坦な場所での暮らしにすっかり慣れてしまったので、じわじわ身体に疲労が蓄積していき結構歩き疲れました。

 

さあ待ちに待ったディナーの時間。

今回行ったのは、JEFgastrobarというレストラン。中はモダンカジュアルの小洒落た雰囲気ですが、そんなに敷居が高くなく居心地の良いお店でした。

 

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お料理は頬っぺたが落ちるくらい美味しく、ひとくち口に含むたびに感動が押し寄せました。

オランダに来てからハンバーガーかサンドイッチしか食べてなかったのでね…こんなきめ細やかな味付けのお料理久々で、本当においしく感じました。

早い時間だったのでお客さんもまだ少なく、幸福な食事を2時間たっぷり楽しむことができました。息子には付き合わせてしまって申し訳なかったですが、おかげで我々夫婦はエネルギーチャージをすることができました。

 

それにしても、今回子連れOKのお店を探して予約しましたが、他の方に迷惑のかかりにくい角のテーブルで、尚且つベビーチェアもちゃんと用意してくれる配慮。キッズメニューは無くとも、子連れの対応に慣れてる感じがして頼もしかったです。

オランダは、やはり私の体感では子連れに対して日本より寛容な気がします。段差が多く、道がガタガタなことが多くても。ベビーチェアは大抵お店に用意があるし、無くてもベビーカーで入れるのであまり心配せずに入店できます。(外食経験は少ないけど)

子連れに優しいか否かは、店内に子供の遊べる玩具や遊び場があるかどうかが基準になり始めてて、この感覚のまま日本に帰ったらいかんいかん、となってます。

 

 

ホテルに帰る道すがら、マース川のほとりでこんな空を見ることができました。

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オランダの景色を語るうえで、絶対に外せない雲。

マーストリヒトの上空で忘れられない幻想的な姿を見せてくれました。