最近、日本からの国際郵便(EMS)を使って荷物を受け取る機会が2回ほどありました。
たった2回なのに色々苦い経験をし、学ぶことがあったので、記録しておこうと思います。
(※2021年1月に少し加筆修正しました)
事件簿①:荷物が届かない
日本から食料品をお取り寄せ
今年の春頃、海外在住者向けに日本食や日本の日用品をオンラインで購入・取り寄せができるサービスを利用しました。
オランダ生活での食料調達には特に不満はなかったのですが、こちらではなかなか手に入らない調味料や加工食品、使い慣れた日用品がたくさんあり、ワクワクしながら注文!
スタッフの方の対応も丁寧だったので、何の不安もなく到着を待っていたのですが、事件は起きてしまいました…。
届く前に日本に返送?!
EMSは通常1週間ほどで届くようですが、この時はコロナの影響で多少遅れが出る可能性もあると言われていました。
実際、日本の家族から送られた航空便の小包(EMSではなく普通のタイプ)がコロナの影響でずいぶん遅れて届いた経験があったので、遅れることに対してあまり違和感がありませんでした。(これが油断に繋がりました…)
荷物が発送されてから約1ヶ月を迎えようとしていたある日のこと。
「さすがに遅いなぁ…」と思っていた矢先、スタッフの方から連絡が入りました。
連絡の内容を要約すると、「送った荷物のステータスが1週間前を最後に変わってないのですが、無事に受け取られましたか?一定期間を過ぎると日本に返送されてしまいますので至急ご確認ください」とのこと。
え…?!
慌ててpostnl (オランダの郵便局)のアプリで荷物追跡をしてみると、オランダ語でステータスが『送り主へ返送手続き中』だと書かれているではありませんか…!!
なにーーーー?!
意味不明な状況に大混乱でしたが、まずは急いで荷物を預かってくれていた最寄りの郵便局へ走り、確認しに行きました。
ところが残念なことに、時すでに遅し。
その日の前日にオランダの税関へ返送されてしまっていたようなのです。
その後、postnlのカスタマーサービスやオランダの税関へ電話やメールで問い合わせをしたのですが、もう対応できないと全て突っぱねられてしまいました。。。
オランダにあるのに、手も足も出ない…というめちゃくちゃ悔しい状況でした。
国際郵便で注意すべき点
この経験から学んだ注意点は以下の通り。
①関税がかかると郵便局まで受け取りに行かなければならない。
荷物に関税がかかると自宅配達ではなくなり、郵便局まで受け取りに行く必要があります。
受取人に支払い義務が発生するので、郵便局で支払わなくてはいけないのです。(家の玄関で支払いということは出来ないようです。)
私はあまりこのことを強く意識してませんでした。
なかなか届かない荷物に対して「郵便局にあるのかも」と疑うことができてれば、何か早めのアクションが起こせたかもしれないなぁと後悔しています。
②本来なら通知が届くはずだが、届かないことがある。
これが今回の一番の敗因です。
本来ならpostnlから、『荷物を預かってるから◯月◯日から受け取りに来ていいよ』という通知が来るはずなのです。
でもこの時は、あろうことか一切連絡がなかったので、全く気がつくことができませんでした。
『外国+コロナ=大幅に遅れるの当たり前』という思考回路になってたので、無駄に大らかな気持ちになってました。
これまでなんだかんだでpostnlでトラブルを経験してこなかったのですが、やはりここは異国の地。私が甘かった。
通知が来ないことが、よくある話なのかどうかはわかりませんが、いずれにせよ日本の感覚で受け身で待っていてはいけないのだと目が覚めました。
ちなみに次の事件簿②でお話しする荷物を受け取る時は、ちゃんと通知が届きました。(受取開始日の2営業日後くらいに)
裏面に詳細が書かれています。
やっぱ届くんじゃん!!!と時間差で悔しい気持ちになりました。
③自己責任でこまめに荷物を追跡すべし。
最後はこれに尽きます。
日本に居ようがオランダに居ようが、結局自己責任なのです。
日本ならクレームを入れれば謝罪くらいはしてもらえるかもしれませんが、海外ではよほどの事がなければ淡々と対応されて終わり。
悔しくても人任せにした自分の責任なのです。
何事も能動的に動かないと、簡単に放っておかれます。
EMSの場合は、追跡番号が発行されます。
まずは日本郵便のサイトで確認し、オランダに到着した後はpostnlのサイトから確認すれば、バッチリです。
postnlはアプリをダウンロードして、かつ会員登録しておくとかなり便利なことが分かりました。
このアプリ、普段の配達でも使えるのでほんと便利です〜。
ちなみに、その後荷物は本当に日本へ返送されてしまい、再度日本から発送されました。
今まさに運ばれている真っ最中。
荷物もまさか日本とオランダを2度も行き来するとは思っていなかったことでしょう…笑
当たり前ですが再送にもお金がかかります。関税もかかるとさらに痛い出費です。。。
今回は気持ち悪いくらいこまめに追跡しています。
今度こそ受け取ってみせる!!
追記:後日談
その後、こまめにアプリで追跡したおかげもあり、滞りなく荷物を受け取ることができました。
この時も関税が発生していたので郵便局預かりとなりましたが、きちんと通知の紙が届きました。
ちなみに再送にかかる送料は、postnlが負担してくれるようなことは一切ありませんでした。。。
事件簿②:高い関税
家族からの仕送り
実母に頼んで、日本のものをいくつか送ってもらうことになりました。
例えば、息子の仕上げ磨き用の歯ブラシとかトイレの便座カバーとか…
オランダにあるもので我慢しろよって感じですが、そんな物だからこそ実の親にしか頼めないのでお願いしてみました。
重さが料金に響くので、中身は軽めのものが中心です。
で、紆余曲折を経て、この荷物もEMSで送られてくることになったのです。
そう。つい先日、辛酸を嘗めたばかりのあのEMSです。
高すぎる関税…
今度は失敗するわけにはいかない…ぐぬぬ。
母から発送したと連絡を受けた後、日本郵便とpostnlのサイトでこまめにチェックをして待ち構えていました。
EMSに関しては、この頃にはコロナの影響もだいぶ無くなってきたのか順調に日本を発ち、オランダに到着しました。
そしてオランダの税関を通り、我が家の最寄りの郵便局でステータスがストップしました。
オランダ語を翻訳して読んでみると、関税がかかっているとの表示が…
その額100ユーロ。
え…( ゚д゚)?
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
(;゚Д゚) …!?
見間違いじゃない…。
にわかには信じられないまま、受け取りに行くとやっぱり100ユーロ払わされました。
嘘でしょー!泣
中身は本当にささやかな生活用品で、高級品や贅沢品なんて1つも入っていません。
唯一心当たりがあるとしたら、日本製のマスク。
こんなご時世なので安心の日本製をお裾分けしてもらったのですが、それが商業目的と勘違いされたのだろうか…。
脳内であれかこれかと憶測が止まないまま、箱を開けようとすると、箱が税関で開けられたような痕跡がありませんでした。
その代わり関税に関する書類が箱に貼り付けてあり、それを読んだら関税の謎が少し解けてきました。
関税対策はどんなことをすべきだったのか
書類を読んでわかったのは、今回の関税は箱を開けて中身をチェックしたのではなく、金額に対して算出されたみたいだということ。
日本からEMSを送る時、伝票とは別に内容品とその重さや数量、金額を記載した紙を添える必要があります。
Invoiceと呼ばれる用紙です。
ここに書かれた合計金額をもとに、オランダの税関はこの荷物の関税を算出して、請求してきます。
後からよくよく調べてみると、個人間のギフトの場合、どうも50ユーロまでなら免税となるようなのです…。
つまり、関税を回避したければ、最初に気にするべきはその対象金額だったのですが、全く思考が及ばず。
単純に情報収集不足というか。間抜けなミスでした。
そんなわけで、この時学んだ注意点は以下の通り。
①合計金額は、免税となる50ユーロまでに収まるようにする(関税回避には、これが一番重要かも)
②商業目的と思われないよう「personal use」と書いておく
③商業目的と思われないよう、タグやパッケージを外せるものは外しておく
②と③に効果があったのか、正直なところわかりません。
でも今回マスクや歯ブラシを送ってもらったので、商業目的と思われない為にかなり気を使いました。衛生用品はパッケージから出してused感を出すとかできないので…
無駄ではなかったと信じたいです。
その他、梱包に際して気をつけてよかったこと。(全部母がやってくれたことなのに我が物顔でごめんなさい…笑)
・箱の角をテープで補強しておく(扱いが雑なので、荷物を守る為)
・中身を緩衝材で守る
・中身を透明なビニール袋に包んでおく(雨対策にもなるが、開けずに確認できる)
・箱は素直にゆうパック(変な誤解も招かないだろうし、強度や大きさも含め結局ベスト)
関税は取られましたが、荷物自体は箱も含めとてもきれいな状態で届きました。
普段届く荷物の中には箱が歪んでしまってる物もあるので、本当に国際便は扱いが粗いんだと思います。
重さに影響しない程度の補強は大事です。
今回は無事に届いただけでも幸運だったと思うようにします。
※追記
この時の荷物の中には、私の母が孫のためにと入れてくれた日本製の子供服が少し入っていました。
今回は合計金額が50€をオーバーしていたのでそもそも関税の対象でしたが、もしかすると、新品の『日本ブランドの子供服』というのも引っかかりやすいポイントだったのかもしれません。憶測の域を出ませんが…50€に収まっていたとしても、気をつけた方がいいかも…と感じました。
次からはもう失敗しない!
この2つの事件は、個人的になかなか強烈な出来事でした。
ほんと痛い目に遭いました。
その分学んだことも多かったので、三度目はないことを信じて…というかなくて済むように、国際郵便には注意していきたいと思います。