Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダの日常|親知らずの抜歯

オランダの病院で親知らずの抜歯をしてきました。

 

『海外で抜歯』なんて私にとっては相当ビッグイベントでしたが、抜歯自体は一瞬で終わりました。

 

 

紹介状をもらう

元々オランダに来る前に親知らずは3本抜歯済みだったのですが、一本だけ残っていた上の歯がコンニチワしてしまいました。

オランダで通ってる歯医者さんから早めに抜いちゃった方がいいですよと勧められました。帰国したら私も仕事に復帰する予定だし、たっぷり時間のある今のうちに抜いてしまった方が良かろう…と思い、抜くことにしました。

私の場合、歯茎を切開する必要があるせいか、総合病院の口腔外科で抜歯するように言われ、紹介状を渡されました。

 

テンパリながらの電話予約

総合病院の予約は、自分でする必要がありました。

しかも、私は今回初診だったので予約方法は電話一択。

英語で電話って・・・ハードル高い。

もうとにかく気が重くて重くて…気が付いたら紹介状を貰ってから1か月が経とうとしていました。

 

心臓バクバクになりながら電話をかけ、なんとか予約完了。

自分が伝えたい事をあらかじめメモして臨んだんですけど、そもそも相手の英語を聞き取るのが大変で、結局テンパってしまいました。

 

もう一つ困ったのが、取り次いでもらった後の待ち時間。

電話をかけると最初に総合窓口につながり、その後予約したい科に繋いでくれます。

でもこれがとにかく長くて。待てど暮らせど口腔外科の人が全然出てくれない。1分おきにオランダ語で何やらアナウンスが入るのですが、何を言ってるか分からない。。。音声をGoogle翻訳に入れてみると、どうやら待ってる人数がカウントされているようでした。

辛抱強く待つこと約8分、やっと口腔外科の受付に繋がりました。(電話代…)

一度取り次いでもらったら、順番が回ってくるまで待つというシステムのようです。

 

それにしても、電話の向こうでどんな顔してたか分かりませんが、私の悲惨な英語を遮るでもなく、聞いてくれてありがたい限りです。まくし立てられたら多分話せなくなってた…笑

最後、無事に終わってこちらが安堵してるのが伝わったのか、相手もちょっと可笑しそうにクスっと笑いながらgood byeと言ってくれました。

 

リマインドが届く

予約日が近づくと、郵便で予約内容の通知とショートメールでリマインドのメールが届きました。やっぱりオランダと言う国は、デジタルとアナログの二刀流で律儀に通知してくれます。

 

抜歯当日

いよいよ当日。

初診なので患者カードを作り、予約時間になるまで1階の待合スペースで待っていました。

 

総合病院なので建物内はとても広々していて清潔感があり、日本の総合病院とほとんど同じ雰囲気です。

オランダは、病院内でもマスクの着用率は低め。受付前には必ずアクリルボード、至るところに消毒液がありましたが、日本だときっと信じがたい光景だろうな…。人との距離は十分保てましたが、場所が場所なので、私は一応着けるようにしました。(お年寄りも多かったし。。)

 

口腔外科の受付には、予約の5分前より早く来てはダメと言われていたので、直前に向かいます。

 

受付で紹介状を提出し、問診票を記入。

問診票も大体日本と同じで、「現在治療中の病気がありますか?」とか、「妊娠中ですか?」とか、そういった簡単な質問に答えていきます。

でも「ドラッグを使っていますか?」という質問が、飲酒や喫煙と同じノリで書かれていて、カルチャーショックを受けました(笑)

 

その後レントゲンを撮ってもらい、診察室へ。

オランダの歯科治療って、町中の歯医者でも総合病院でも絶対個室なのです。しかもかなり広めの。私はこの個室制が快適で気に入ってます。

 

施術してくれたのは、気さくで優しいオランダ人の女医さん。(お医者さん達はさすがにマスクしてました。)

「オランダにはどのくらい住んでるの?ここは好き?」とか、「日本はいつか行ってみたい国なのよ」とか話しかけてくれて、緊張がほぐれました。

 

安心して口を開けると、まずは麻酔を打たれます。

そしてアシスタントの方から水の入ったコップを渡され、ぶくぶく口をゆすいで、どこに吐き出すのか身振り手振りで聞いたら、「飲み込んで」と言われました。

オランダの歯科治療はうがいが無いのが普通らしいですが、飲み込むのは予想外すぎる…!

 

その後、麻酔が効いてきた頃に先生が横に立ち、「口を開けて~ちょっと力が加わりますよ~」と言われて身構えていたら、「はい、終わりました」と言われました。

抜かれた実感も殆どないままに、ものの1分で処置終了。

最後に、予備のガーゼと処置後のケアの仕方についての説明書を渡され、病院を後にしました。

 

お医者さんからは痛み止めは特に処方されず、パラセタモールなど市販の痛み止めを飲んでおくように言われました。市販薬でいいんだ…笑

パラセタモールは、オランダでは定番の常備薬らしいです。

私もとうとうパラセタモールデビュー。

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kruidvatオリジナルのものだと、50錠入りで0.99ユーロ。

安すぎてびっくり。オランダは市販薬も日本よりお手頃です。

 

日本の健康保険書類

余談ですが、日本の国保や健保を残している人(駐在員とか)だと、オランダの医療保険で適用できない分は、日本の健康保険にも治療費補助を申請することができます。

我が家もそうなので、今回日本の健保用の書類も病院に持参し、口腔外科の窓口で渡しました。

夫が事情を説明した頭紙を作成しておいてくれたので、かなり話がスムーズに進み、総合病院なのに快く丁寧に対応してもらえました。

 

その後の経過

その後、翌日に少しだけ腫れましたが、痛みは長引くこともなく、順調に過ごしています。パラセタモールの出番は初日だけでした。上の歯だから比較的軽めなんですかね。

 

最初はビクビク怯えながら病院に向かっていましたが、細かい差はあっても手順は日本とほぼ同じだったし、口腔外科の方たちはとても親切で助かりました。

次似たようなことがあっても、多分平気。

 

私のオランダ経験値、ぐんぐん上昇中です。