Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

渡蘭2ヶ月|住んでみて感じた「オランダ」

オランダに来て2ヶ月ちょっと経ちました。

来た時は日が短く、天気も悪い日が多く、全体的に薄暗ーい印象でしたが、3月に入ると日増しに日が長くなって晴れの日も増え、道端に咲く花を見かけるようになってきました。今月末にはサマータイムに入るんだとか。春が近づいてきてワクワクしてきました。

ここまであっという間と言われればそんな気もするし、結構盛り沢山で長かったような気もします。

引越し荷物も全て届き、生活リズムもだいぶ整い、旅行気分から日常にシフトしてきたなぁと感じます。

 

住む前はオランダのことはヨーロッパの一国としてしか見ていなくて、先に渡蘭してた夫から聞いた話とネットでかき集めた付け焼刃の知識だけでスタートしたオランダ生活。

周りに日本人はおろかアジア人すらあまりいないという、自分が正真正銘の『マイノリティ』という環境に最初こそ戸惑ったけど、今ではすっかり慣れて何も違和感を感じなくなってきました。

住めば都とはよく言ったもので、ホームシックになることもなく、今では日本より快適に感じてる部分も少なからずあったり。まだ2ヶ月だからかな。とにかく総じて暮らしやすいです。

 

実際に暮らしてみて、私なりに観察した「オランダ」の印象や感想はこんな感じです。

 

1.色々と合理的

寛容政策とか大きな話はさておき、日常生活でも色々と合理的です。

私みたいな主婦だと、特にスーパーでオランダの合理的な一面を強く感じてます。

オランダのスーパーって、カット野菜や料理のキット、下味の付けてあるお肉(帰ったらオーブンで焼くだけ)が沢山売られていてめっちゃ便利なんです。

日本でも最近はよく見かけましたが、カット野菜に関しては数と種類はオランダの圧勝なのでは…。

 

食へのこだわりが少ないのに加えて、外食は高くつくので家で食事する人が多いことや、共働きの家庭が多く、調理にそこまで時間と労力をかけずに済ませたい需要が高く、こうなったと聞いて納得。食卓も合理化されているのですね。さすがです。

でも、これ系の商品は『料理は好きだけど、こだわりも強くないし、手抜きしたいこともよくある』という私みたいなモチベーションの人間にもかなり有難い存在。1歳のちび怪獣もいるので、今はかなり重宝してます。

オランダの合理化されたスーパーに夫婦ですっかりハマっております。

 

2.みんな英語がとっても流暢

オランダに住むことが決まってから知ったのですが、オランダ人の英語力のレベルはかなり高め。

どこに行っても、こちらにオランダ語が通じないとわかれば即座に英語に切り替えてくれるので感動してます。

英語が通じるおかげで無理なく暮らせている反面、私自身の英語がへっぽこなせいで生活に不便を感じることも…。でもこれはチャンスだと思って、自分も語学留学に来たつもりでもっと頑張ります。

 

3.オランダ人優しい。特に子どもに対して親切。

英語と並んで、これも嬉しいポイント。

体が大きいので、最初は委縮してましたが、オランダ人は優しい方が多いです。

そして子供に対しても、日本にも優しい方は多かったけど、オランダだともっとオープンで大らかな印象です。

ベビーカーで電車の乗り降りをする時は周りの人が自然と助けてくれるし、お店の人も子供が見えるとHalloと話しかけてくれます。

私の気持ちの問題だと思いますが、東京だとどうしても母親の自分に向けられる目線を気にし過ぎて行動してましたが、オランダに来てからはそういうのから少し解放されて、子連れであることに気持ちが自由になれてる気がして居心地がいいです。 

 

あとは、家族を大事にする国民性みたいで、平日の昼間でもパパさんが一人でベビーカーを押して遊び場に連れてきてる光景も普通に見かけます。

人に聞いた話ですが、日本では『パパはフルタイムで働いて稼ぎ、ママは時短勤務or退職して家庭のことをメインで担う』という役割分担が多いですが、オランダは『パパも上手に休暇を取ったり、時短勤務をするので、ママも働き続けることができ、結果世帯収入も下がらない』という構造になっているんだとか。

当事者としては、前者が必ずしも悪いとは思わないのですが、オランダ的な役割分担もいいなぁと素直に思います。

 

4.ほんとに自転車大国

そのまんまです。

数も多くて、そこら中に自転車が停めてあります。さすが人口よりも自転車の方が多いだけのことはあります。

自転車専用道路も整備されているし、電車内にも自転車用のスペースがあります。

交通ルールのヒエラルキーでも自転車が頂点に君臨しておられるので、自転車様がお通りになる時は、基本的に車や歩行者が避けたり、譲ったりしなければなりません。

そのせいか相当なスピードで遠慮なく走るので、日本と同じ感覚で歩いてるとめっちゃ危ないです。むしろ車の方が減速したり止まってくれる事が多いので安心します。

暖かくなったら自転車デビューしたいのですが、あのスピード感についていけるか不安。

 

5.平坦な土地と長閑な風景

電車に乗って窓の外を眺めているとよく分かるのですが、一歩街を離れるとすぐに広大な原っぱと羊や牛がのんびり草を食べる牧歌的な景色が広がります。ちょっと北海道っぽいです。

あと、驚くほど土地が平坦です。自転車が人口以上に普及するのもうなずけます。電動アシスト要らず。

 

6.時間や期限に対して意外ときっちりしてる

諸々の手続きをして書類が郵送される時は大抵2~3日後にはきちんと届くし、電車やトラムも時間通りに発着します。あと、役所に手続きをしに行く際はアポイントメントが必要だったり。

こちらに来てから、約束の書類が届かない…とかめっちゃ待たされる…とか、そういう事でヤキモキしたことがありません。

もちろん日本よりも大らかな部分はありますが、時間や期限に対する意識は日本と通じる部分があるなぁと感じて、安心しました。

 

7.食事が酷いとは思わないけど、確かに感動は少ない

オランダの話をすると二言目には「食事が…ね…(苦笑)」と言う人が多いです。

日本は食の神に愛されている国なので、落胆するのは仕方のないことですね…。

私個人は、子連れなのでそもそも外食より自炊することが多くて、まだそこまでガッカリもしていないですが、確かに食事に関して感動的な出会いは今のところないですし、今後も可能性はかなり低いと察してます(笑)

それでも、チーズやピーナツバター、サンドイッチなどハマって食べている物もあるので意外と楽しんでます。

 

8.冬の天気は、残念!

もはやオランダ人の自虐ネタの一つなのでは。

私の経験上、食事よりも冬の天気の方がネガティブな意見をよく聞きます。

他国から来た知り合いもみんな口をそろえて「オランダの冬の天気といったらもう…」と話します。

日照時間が短く、風も強くて小雨がすぐ降る…。

噂には聞いていましたが、太陽の光をとてつもなく恋しく感じる期間でした。

子供にもなかなか外遊びをさせてあげられないのですが、その代わり屋内の遊び場が充実しているので有難いです。

 

オランダでの冬の格好は、高級なウールのコートを纏うよりも、汚れてもいいフード付きのダウンコート(撥水加工があると尚良し)の方がいいなと感じました。

雨が降ったり止んだりするので、フードだけでやり過ごす人多数。

あと、眼鏡よりもコンタクト推奨。眼鏡に水滴がついて煩わしいです…笑

 

9.ミッフィー天国

そこかしこにミッフィーグッズが売っていて、ミッフィー好きにはたまりません。

日本とはまた少し違ったアイテムも置いてあるので、見ていて楽しいです。

育児アイテムも少しずつミッフィーが増えてきてます。

増やしすぎないように気を付けなくちゃ。

 

 

他にも毎日発見と驚きの連続で、初めての海外生活は楽しく過ごせています。細かい部分ではいろんな悩みや葛藤もあるけれども。

コロナの不安なんかもありますが、ヨーロッパはこれからいい季節を迎えます。

健康と安全に気を付けながら、アクティブに動いて家族でたくさん思い出を作っていきたいな。

 

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