Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダの日常|新型コロナウィルス感染拡大の真っ只中で④

オランダは気温はまだ低く風も冷たいですが、毎日清々しい晴天が続いています。

書かないと決めたものの結局これが今の日常なので避けて通れず、今回もまた少し記録します。

 

厳しい追加措置が取られた後の日々は自分を取り巻く状況がまた更に変わりました。

一番大きいのは、帰国を強く意識する状況になってきたこと。

欧州全体の状況がますます悪化し、外務省が危険レベルを引き上げたことで、職場から帰国勧告をされる方が増えました。

我が家も例に漏れず夫の職場から帰国勧告を受けましたが、今の日本の状況、移動時の感染リスクや検疫措置なども踏まえ、強制ではないとのこと。

私たち家族はとても迷った末、今はオランダに留まり、家の中でじっとおとなしく過ごすことを選択しました。1歳の息子を連れて、帰国者の殺到する今の日本へ帰国する方がリスクが高く感じられた為です。

 

ですが、仲良くしていた方たちが本帰国を決意されたそうで、突然訪れた別れに心にぽっかり穴が開いてしまいました。

まだ知り合って間もないし、元々その方達は夏には帰国される予定だったので、遠からず別れの時は来る予定だったのですが…

まさかこんな形で直接ご挨拶もできないままお別れになってしまうとは思わず、悲しい気持ちでいっぱいです。

この状況下で情報を共有しながら過ごしていたので、一気に戦友を失った気分にもなりました。

暖かくなったらロッテルダムの動物園に一緒に行きましょう~なんて話していたのに、叶わないまま終わってしまいました。

なんていう喪失感だろう。

 

追加措置が取られた後の街はやはりより一層静かで寂し気に感じられますが、春の陽気のせいか長閑で穏やかにも感じられます。

依然として続く厳しい現実とのギャップで混乱しそうになります。

 

初めての海外生活でこんな事態に陥ると不安も大きいですが、帰国しないと決めた今は、とにかく冷静に情報を追いかけ、自分も絶対感染しないよう細心の注意を払いながら日々を送るのみ。

明日には帰国を決めるなんてことも無きにしも非ずですが、とにかく今は腹をくくっておとなしく過ごします。