Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダの日常|自転車デビューと失くし物

日射しが暖かくなりつつも、まだ少し風の冷たかった春先の頃の話です。

外出制限がもう少し緩かった時に、自転車大国オランダでサイクリングデビューしました。

 

レンタル自転車mobikeを使ってみた

わが家には、自転車が1台しかありません。

使用頻度や収納スペースを考えると、もう1台買うのは現実的ではないので、今回はレンタル自転車を使ってみました。

mobikeというサービスで、街のあちこちに所定の置き場があるので好きな場所からピックアップし、好きな場所に戻せばOK。利用した時間分だけ料金を支払う仕組みです。

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事前にアプリをダウンロードして会員登録しておき、お金をチャージしておきます。

借りる時に自転車のQRコードを読み取ればロックが解除され、乗ることができます。

 

で、いざ乗ってみると・・・

サドルを一番低くしたのに、脚の長さがギリギリでめちゃくちゃ漕ぎづらい!笑

 

当たり前ですが、自転車の設計がオランダ人仕様でした。

日本人女性の平均身長ど真ん中の私でもなんとか漕ぐことはできるけど、漕ぎ出しと止まる時が特に大変。

漕いでる時も脚の長さがギリギリなので痛くて5分と保たない感じでした…

仕方なく夫と自転車を交換。(夫もギリギリって言ってた笑)

私は息子を前側に乗せながら走ることになりました。

息子を乗せて自転車に乗ること自体も初めてなのでとても緊張しました。

 

息子を乗せてるのと筋力不足でかなりノロノロの運転でしたが、自転車も少なかったので安全に走ることができました。

多分、普段なら確実に衝突されてしまう危険運転です。。例えるなら高速道路で徐行運転してる感じでしょうか(汗)

 

 

余談ですが、オランダでは前輪部分に大きな箱の付いた自転車があり、その箱の中に子供を2人くらい乗せて走る親御さんの姿をよく見かけます。

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調べたらBakfiets(バックフィッツ)と呼ぶらしい。

で、日本人の知り合いの方に聞いた話だと、結構安定感もあって走りやすいんだとか!

値段は高いけど、その代わり中古でも売れやすいそうで、そんなに損もしないらしいです。

うちには置き場がないから諦めるしかないけど、記念に一度くらい使ってみたいなぁ(笑)

 

事件発生。息子の靴を紛失…!

話を戻します。

この日の目的は、近くの湖でピクニック。

朝からご飯を炊き、おにぎりと温かいほうじ茶を用意して、お手拭きとハンドジェルもばっちり備えてウキウキでした。

 

街のまだ行ったことないエリアを走り抜け、湖の周りもサイクリング。

街中も湖の周りも自転車用の道がきちんと整備されていて、さすが自転車大国です。

湖の周りは乗馬もできるみたいで、お馬さんともすれ違いました。

 

抜けるような青空のもとでのサイクリングは最高でした。

息子もどんどん移ろう景色と風を切る感覚が楽しかったようで、初めてのサイクリングに大はしゃぎ。

表情は見えないけど、後ろ姿からでも楽しんでる様子が伝わってきて可愛かったです。

風はとっても冷たくて、息子の鼻水もカピカピになってしまってたけど…(笑)

 

しばらく走るとピクニックにちょうど良さそうなエリアを見つけたので、自転車を降りました。

しかし、事件はそこで起きたのです。

 

・・・息子の靴が片方無い!!!

 

日本を出る直前おばあちゃんに買ってもらった大切な靴。

私たち夫婦もとても気に入ってる靴だったので、大大大ショック。。

すぐに元来た道を引き返し、地面を注意深く見渡すも見つけられず……気付いたら家まで帰り着いてしまいました。

諦めきれないので夫がもう一度一人で探しに行ってくれました。私と息子は寒いので家で待機。

しばらくすると、夫から「やっぱり見つからなかった…」と悲しい報告が。。。

すっかり落ち込み、どよんとした気持ちで夫の帰りを待ちながら、どこで新しい靴を買えばいいんだろうと少し途方に暮れてました。。

 

数十分後、夫が帰ってきたので、玄関の方に目線を向けると、なんと失くした靴を無言で掲げる夫の姿が…!!

 

「mobike乗った辺りにあった!」とのこと。

 

どうやらレンタルバイクを借りた辺りの高い所に置いてあったそうです。

踏まれないよう、目につきやすいよう、見知らぬ誰かが気を利かせて置いてくれたようです。なんて優しいんだろう。

落としたという意識が強すぎて、2人とも地面しか見てませんでした。

 

何はともあれ本当によかった。

翌日からの外遊びの心配もせずに済みました。

 

その後、お外で食べるはずだったおにぎりと温かいお茶はお家で楽しく頂き、心地よい疲労感と満腹感に包まれながら、3人でお昼寝をしました。

 

今は残念ながらピクニックも難しそうですが、また外出が気軽にできるようになったらリベンジしたいな。