Tulip Diary

Tulip Diary

1児の母の取りとめもない日々の記録。オランダで暮らしていた時の日記も少々。

オランダの家|家が変われば生活も変わる

今の家に暮らし始めて 、3か月が経ちました。

 

ヨーロッパらしく築年数が100年以上経っていて、住み始める前は結構不安でしたが、

きちんとリフォームもされていて居心地がよく、特に大きな不便を感じることもなく、とても快適に暮らしています。

家の内装は大体大家さん自ら行っているそうで、所々にその“手作り感”や趣味が感じられ、それもまた味わい深いおうちです。

家具家電付きで、食器類も揃えてあるので、2年暮らすには十分。

家の中の物はほぼ全てIKEA。これってヨーロッパの賃貸あるあるでしょうか?

 

この家で暮らしてみると、生活にも少し変化がありました。 

 

 

広い部屋、大きな窓

現在、オランダは絶賛ロックダウン中。かれこれ1か月ほど経ちました。

私は子育て中という事もあり、元々家で過ごす時間が長かったのですが、今は夫も在宅なので、基本的に家族全員で家で過ごしています。

 

こんな状況でつくづく実感するのは、広い部屋でよかった…という事。

しかもオランダらしく大きな窓がついているので、日光がよく入り、家の中が明るくて日向ぼっこもできます。(熱中症になりそうなくらい)

冬は本当にほんとーーに日に当たれないので、取り返すかのように思う存分日光浴してます。

 

周りに高い建物も少ないので、窓から空を仰ぐこともでき、開放感があります。

あと家の前に運河もあるので、窓越しにぼーっと眺めてると癒されます。

f:id:tulipbouquet2020:20200423033858j:image

 

オランダに来る前は都心の狭い狭いマンションに暮らしていて、

1人暮らしなら余裕があるけど、夫婦2人or赤ちゃんとの3人暮らしだとギリギリな広さの部屋でした。

自分のパーソナルスペースなんて、そう簡単に確保できない。

おまけにとっても日当たりが悪くて、西日の時間にようやく日光が部屋の中に届く感じ。

家族に『うさぎ小屋』と例えられてしまうくらい、全てが必要最低限の部屋でした。

 

当時はそれでも自分たちには理にかなっていたので我慢できていましたが、

もしあの部屋でロックダウンされてたら、子供がいてもいなくても、発狂しかけていただろうなと容易に想像できます…。

この引きこもり生活でストレスが最小限にできているのは、今のお部屋の広さと日当たりの良さが一役買っていることは間違いありません。

 

間取り的に夫の勉強部屋が作れず、リビングで勉強せざるを得ないのは残念ですが、私と息子があまり勉強の邪魔をせずに過ごせるだけのスペースがあるのは嬉しいポイントです。

(あまり邪魔になってないと信じたい…!)

 

息子も今は、とにかく歩くのが一番幸せ!という感じで動き回るので、部屋が広いのは本当にありがたいことです。

メゾネットタイプで階段もあるので、とにかく家中を駆け回っています。

 

ベランダもとっても広くて助かってます。

5畳ほどもあり、息子が遊ぶには十分な広さ。

昼間は半袖でも平気なくらいのカラッとした晴天が続いているので、お水遊びなんかもさせることができて…

f:id:tulipbouquet2020:20200423042726j:image

気候のいい季節だからというのもありますが、東京時代の家を思い出すと、涙が出そうなくらい恵まれた環境でロックダウン生活ができています。

もちろんロックダウンじゃなかったとしても、いい環境です!

 

機能的な家電で家事が楽に

今の家のキッチンには、ビルトインの食洗機とオーブンがついているんですが、これが我が家の生活スタイルに大きな変化をもたらしました。

 

f:id:tulipbouquet2020:20200419205543j:image

 

まず、食洗機!!

もう今となってはこれ無しの生活が考えられないくらい重宝しています。

日本では夫の実家に食洗器があったくらいで、私自身はほとんど食洗器のない暮らしをしてきましたが、、ここに来て開眼してしまいました。

 

日本製の物と比べることはできませんが、この2点がとにかく気に入ってます。

・大容量なので鍋も余裕で入る!

・洗浄力があり、洗い残しは滅多にない!

 

食洗機のある生活になって驚くほど家事の負担が軽減されました。

食器洗い自体は嫌いじゃなかったし、日本にいた頃は夫とも分担していたけど、無くなるとこんなにも気持ちに余裕が生まれるのか…と二人で感動を覚えました。

今はもう、入りきらないお皿は次に洗う時まで置いておいたり、徹底的に手で洗うことを避けるスタイルになりました(笑)

日本に帰ってから食洗機のない家に住むことを想像して、もう憂鬱になってます。

食洗機付きの賃貸って調べても全然出てこないんですよね…(当たり前)

 

 

そして、オーブン!

日本にいた頃もオーブン付きレンジを持っていたのですが、ハードルが高くて滅多に使ったことがありませんでした。

 

でも、せっかく付いてるしと思って使ってみると、これまた便利すぎて目からウロコ。

冷凍ピザからスタートして、今では大きめの耐熱皿まで購入して、グラタン、ドリア、お肉や野菜のグリル、お菓子まで作るようになり、料理のレパートリーがぐっと広がりました。

しかもオーブン料理って大皿で作れるので、一つ用意すれば食卓がそれらしくなるところがズボラな私には有難いポイント。

この家の物よりは小さめだけど、オーブンは日本でも活用できるので、これは我が家にとって嬉しい発見でした。

 

お風呂に浸からなくなった

物件を探す際、バスタブがあることを必須条件にして今の家にたどり着きましたが、結局お湯を張ったのは1回きりでした。

試しに入ったのが真冬だったし、古い家だからというのもあるかもしれないけど、お湯を張って浸かっても全然体が温まらないし、癒されない。

洗い場と分かれてないので、いちいちお湯を抜かないといけないのも面倒でした。

慣れてしまえばシャワーだけの生活も特に問題ありません。

お風呂大好き人間だったので、自分でも意外な変化でしたが、所変われば何とやら。

お風呂は好きだけど、『日本のお風呂』に入るのが好きだったという事みたいです。

 

つま先立ちが増えた

これは私だけだと思いますが、、、

ドアノブ、キッチンカウンター、洗面台etc…色んなものがが日本よりも高めなんですよね。

さすが世界一平均身長の高い国。

そうでなくとも日本人女性の平均身長レベルの私は、欧州に来ると本当に子どもみたいなサイズ感。

当たり前だけどオランダ人サイズに設計されてるので、料理する時や歯を磨く時は、少し背伸びをしないとちょうどいい高さになりません。

でも不便を感じるほどではないので、逆にちょうどいいエクササイズだとポジティブに受け止めてます(笑)

 

 

物件探しの時、築年数のあまりの古さに尻込みして、立地はいいけど訳ありなのでは?と疑って、決断するまでに時間がかかりました。

実際、訳ありっぽい点はいくつかあって、

隣が学生寮だから夜遅くまで爆音でパーティしててうるさかったり、古いから虫(特にシルバーフィッシュ)がよく出たり…

だけど完璧な賃貸物件なんて無いのは分かってるし、プラス面が圧倒的優勢なので、これくらいの不満点は全然妥協できます。

大家さんにもご近所さんにも恵まれてるし、住めば都で楽しく暮らしています。

 

まさかこの家と近所でしか過ごせない日々が来るとは思ってもみなかったし、残念ながらきっとこの時間は長引きそうだけど、

後から振り返って逆にいい時間だったなぁと思えるように、この家での楽しい思い出を増やしていけたらいいな。