オランダに来て半年、かの有名な北海水産の通販を利用しました。
スーパーで手に入る魚介類で満足していましたが、おうち時間が長引くにつれ若干マンネリ気味に…
通販も決してお安くはないので迷いましたが、日々に変化をもたらそう!ということで、やっと注文しました。
北海水産
北海水産は、オランダにあるお魚屋さん。
ヨーロッパで獲れるお魚で、冷凍鮮魚や日本式の水産加工品を作り、販売している会社です。
創業者はオランダ人ですが、静岡の沼津で1年ほど修行を積み、オランダで北海水産を開業したというなんともおもしろい経歴の持ち主。
私はオランダに来る前にスイスに住む友人から教えてもらい、その存在を知りました。オランダに限らず、ヨーロッパ在住の日本人に広く利用されているお魚屋さんなのです。
北海水産の工場の隣には実店舗や北海キッチンというレストランもあるそうです。
ここまで行けばプロの寿司職人が握ったお寿司が食べられるそうです。パリみたいな美食の街やデュッセルのような日本人街ならいざ知らず、オランダという小さなヨーロッパの一国で本格的なお寿司や干物料理が食べられるなんて。こういうビジネスがオランダで成功していることに驚きと感動を覚えました。
ときめきが止まらない注文
買うぞ!と決めたら、まずはホームページを開きます。
北海水産のありがたい点は、日本語が選択できること。おかげで情報がスルスル頭に入ってくる…!注文もメールの確認も楽々こなせます。
オランダ語や英語に囲まれてる生活もGoogle翻訳のおかげで随分楽できてますが、やっぱり母国語表記だと理解のスピード感が違います。
商品ページは見慣れた日本の魚料理が並び、ときめきが止まりません。(以下、北海水産から拝借した画像)
例えばアジの開き!
日本だと何とも思わないアジの開きも、オランダで見るとかなり魅力的。
銀ダラの西京漬もあります…!
極めつけはイクラ!
ずっと恋しく思っていたイクラ。なんて美しい橙色だろう…。
(アルバート・ハインにも売ってるんですが、まだ試したことはありません。冷凍でもないのに半年も日持ちするのが謎です…笑)
送料はかかりますが、注文金額が増えると段階的に割安になるようです。
商品到着!冷凍庫が宝箱に
オンラインで購入手続きを終えた後、予定通りの日に荷物が届きました。
待ちに待った荷物が届いてハイテンションの私と夫。わけの分かってない息子もつられて嬉しそうにはしゃいでいました。
今回食べたかったものの他に、freshly srozon boxという詰め合わせを注文しました。
中身は、アジの開き、銀ダラ西京漬、塩鯖、鮭バーガー、たらこ(やまやのもの!)、いくら、鮭の刺身、サバの竜田揚げ、エビフライ、タイシュリンプカレー、サバのみりん干しが入っていました。
タイ(thai)シュリンプカレーだけちょっと異色ですが、どれも涙が出るほど懐かしいラインナップ!届くまで中身が分からないのですが、ハズレなしの素敵な詰め合わせでした。
自分で個別に選んだものと少し被ってる物があったけど、そんなの気にしない。
冷凍庫が日本のお魚料理で一杯になり、こんな心強いストックはないと思いました。
ちなみに、同封されていた紙のQRコードを読み取れば、レシピを見ることができます。魚焼きグリルもないので、これなら失敗せず安心です。親切!
久しぶりの日本の味に舌鼓
届いたその日に早速アジの開きを解凍し、オーブンで焼いて食べました。
ホクホクのうちに身をほぐし、口に含むとふっくらとして、ちょうどいい塩加減。本当に美味しい。いい塩梅とは、まさにこれ。五臓六腑に日本の味が染み渡ります。
息子にも食べさせたのですが、かなり気に入ったようで、半分くらいペロリと平らげました。
日本にいた頃はアジの開きにときめいたことなんてほとんどなかったけど、アジの開きってこんなに美味しかったかなぁ。
北海水産の看板メニューがどれかは知らないのですが、アジの開きはかなりイチ押しの一品です。
その後は次の日も、さらに次の日も、立て続けに他のお魚を食べました。どれも冷凍なので長いものだと1年くらいは持つそうなのですが、やっぱり早く食べた方が美味しいだろうと思い、あまりケチケチしすぎないことにしました。
サーモンとイクラの親子丼に、照り焼きサーモンバーガー。どれもこれも本当に美味しくて、身体が細胞レベルまで喜んでいる気がしました。
一時的に魚中心の食生活になると、慢性的に胃腸が重たく感じていたのが軽減されて、調子が良くなってきました。多分お肉ばかりの生活に胃腸が疲れていたのだと思います。オランダならではの食生活も楽しいけど、こればっかりは体に染みついた食習慣なので抗えません。
せめて魚がもっとリーズナブルだったらなぁ…と、この時ばかりは、日本に帰りたいと少しだけ思いました(笑)
オランダに来てから日本食から遠ざかるどころか、思いがけない形で良さを再確認する機会が増えました。
まだまだ冷凍庫にたくさん残ってるストックを眺めては、次はいつ何を食べようかなぁとワクワクする日々です。