デルフト・ブルーで有名なロイヤル・デルフトに行ってきました。
Royal Delft (ロイヤル・デルフト)
ロイヤル・デルフトは、1653年に創立され、現存する唯一のデルフト焼きの工房。
数世紀にもわたる伝統に則りながら、今もなお職人さん達が手描きのデルフト焼きを生み出し続けています。
工房にはミュージアムやカフェ、ギフトショップが併設されているので、歴史や制作過程を知るだけでなく、実際にデルフト陶器でお茶ができたり、購入できたりと、デルフト焼きを余すことなく楽しむことができる場所なのです。
ミュージアム
チケットはオンラインで事前購入。
ミュージアムカードを使えば、3ユーロほど割引されます。
手続きと簡単な説明を受けると、まずは音声ガイドを渡されました。
音声ガイドもデルフトブルー仕様できれい。
なんと日本語が選択できました。
私たちはまず導入の映像を見ました。
これは希望性でしたが、せっかくなので。
もう1組いたオランダ人一家が快諾してくれたおかげで英語版を見せてもらえました。英語が速すぎて細かいことは全然聞き取れなかったけど…(^ω^;
でもここの映像コーナーがかなり凝っていて、ほんのりディズニーランドを彷彿とさせる作りでした。
まず一つ目の部屋で大まかな歴史を学べる映像を見て、終わって次の部屋に移動すると、出来上がるまでの過程を知れる映像を見ることができます。
で、二つ目の部屋がこんな感じ↓
窓の部分が液晶画面になっていて、ナレーションの開始と同時に映像が流れます。
しかも全部で3箇所ある画面の中でそれぞれ経営者、絵付け職人、焼く職人のストーリーが並行して流れます。さらには、話に合わせて中央の窯がパカッと開いて焼かれる前と後のデルフト陶器が現れるという凝り具合。エンターテイメント性がやたら高い仕掛けに、最初から圧倒されてしまいました(笑)
映像部屋を出るといよいよ展示のスタートです。
デルフト焼きも初期はこんな素朴な焼き物だったようです。
次の部屋の中に進むと職人さんが絵付けの真っ最中!
コロナ対策なのかアクリル板で仕切られてるとはいえ、かなり近くで見ることができます。
演出だとは分かっていても、あまりの近さに逆にこっちが気を遣ってしまうレベル(笑)気が散るんじゃないかと心配で、手元を覗き込むのも躊躇われました。写真も遠慮しながらパチリ。。。
まあ、職人さんはもう慣れたもんで普通に集中してましたけどね(笑)
ここを出ると、デルフト焼で再現された名画なんかも見れたりします。
フェルメールの『小路』や、
レンブラントの『夜警』まで!
王室の記念プレートも素敵です。
アンティークや過去のコレクションも展示されていました。
どれも興味深い展示でゆっくり見たかったのですが、息子が「アンパンマン!!」と叫び続けるもんだから気が気ではなくて、全然集中できませんでした…笑
お昼寝の時間を狙ったのですが、そう簡単に大人の思い通りにはならないものです。。
最後は、実際の工房の中にも入ることができました。
デルフト焼きが鮮やかなブルーになるまでの変遷。
職人さんたちは奥にいるのかお昼休憩なのか分かりませんが、人の姿を見かけなかったので単なる倉庫っていう感じでした。
カフェ(Brasserie1653)
ミュージアム見学の後は、ギフトショップを少し見て、併設されているカフェに入ってひと休み。
テーブルは室内や玄関側の外にもありますが、工房の中庭に面した席があるので、そこでひと休みするのがとても雰囲気があって良いです。
中庭の席はあいにく埋まっていたので、中庭を眺められる屋内の窓際の席に座りました。
カプチーノとアップルタルトを注文。
コーヒーはデルフト陶器で頂くことができます。(大好きなラテマキアートだと普通のグラスで出てきてしまうので、今回はカプチーノにしました)
予約をすればハイティーを頂くことも可能。
正直アップルタルトは甘々で微妙でしたが、趣のある席でコーヒーを頂けるだけで行く価値のあるカフェだと思います。
私たちも、奇跡的に息子がお昼寝してくれたので、少しの間静かで優雅な時間を過ごすことができました。
ロイヤルデルフトは、とってもこじんまりしていましたが、ミュージアムも見応えがあり、カフェも雰囲気があり、思ってた以上に楽しむことができました。
コロナがなければ、日本の家族や友人を連れて来たかったのですが…私たちの在蘭中にそれを実現するのは難しそうです。。
絵付け体験なんかもできるようなので、帰国までにもう一度訪れたいな〜。